82.スルースキルを身に付けたい ページ2
「やっほ、Aお疲れー」
『しょーこ！我が癒しよ！！』
「気持ち悪い」
『あうっ』
沢山の本や資料が積み上げられた薄暗い埃っぽい部屋。
そこに入って来たのは手の上でポンポンとコーラ缶を弄んでいる硝子。
はしごを使い高い所にある資料を読んでいたAは硝子の声が聞こえた瞬間、はしごから飛び降りて硝子にダイブしようとした。
しかし、硝子がさっと横に避けたことでAは地面に顔面衝突することになった。
『……しょーこ、最近私の扱い雑じゃない？』
「で、何か見つかった？」
『んー、一応はね。やっぱり高専には殆ど無かったや。こと姉に持って来て貰うか実家に取りに行かないと。……しょーこお風呂入った？髪濡れてる』
「もう夜だしね。アンタも入って来たら？」
『そーするよ』
「あ、これあげる」
ポイッと投げられたコーラ缶を落としそうになりながらも何とかキャッチしたA。
それを見て硝子は呆れたように笑いながら言った。
「ホントにAが呪術師最強って信じられないわ」
『ほぼだよ。対人間だと本気だせないし。……それにあの２人にはすぐ抜かれちゃうよ。あの２人は最強だもん』
「…ふーん。ま、私には関係無いから良いけど」
『ちょっと、しょーこさん？少々興味を持って貰っても……』
「面倒」
『ｱｯハイ』
埃っぽい部屋から出たAと硝子は寮へと歩きながら話す。
暗い空には綺麗な月が浮かんでいた。
それを見上げながらAは口を開いた。
『……月が綺麗ですね』
「どんなの載ってた？」
『流石しょーこ。綺麗なスルーだ』
硝子にスルーされることに慣れているのか、Aは特に気にすることも無く、手に持った資料を月の明かりで照らしながらヒラヒラと振った。
『重要なことは特になーんにも。まあ、風操呪法の使い手は今まで１人しか居なかったしね。あ、でも面白そうな技はあったよ』
「Aでもできそう？」
『試してみないと分かんないかなぁ。“神渡し”って技なんだけど……、神ってだけで何か強そうじゃない？』
「……アンタの脳が呑気すぎて羨ましいよ」
『えへへ。それほどでも〜』
「褒めてないから」
『え、そうなの？あ、しょーこ、これありがとね』
そう言ってAがカシュッと缶ジュース特有の音を鳴らしながらコーラ缶を開けた瞬間。
ぶわっと溢れ出すコーラの泡。
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小春日和 - すみません、なんでか残高になってるけど無視してください。……なんで残高なんだ？ (2023年2月20日 16時) (
レス) id: f370adada3 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - マリオットさん» コメントありがとうございます！タメ口で書くの苦手なのでこのまま敬語で書かせていただきます。全然ずうずうしくなんてないので是非先輩と呼んでください、めっちゃ喜びます。よかったら、マリオットさん残高の小説のタイトル教えて欲しいです！ (2023年2月20日 16時) (レス) id: f370adada3 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 初コメ失礼します！一気読みしましたありがとうございます（？）学校休んで見てます！母にばれたらやばいです！私は小六ですが、呪術の小説書いてます！どうぞタメ口で､､､､､､私もよろしければタメ口で小春日和先輩と呼びたいです！ずうずうしくてすいません🙇 (2022年11月17日 13時) (レス) @page15 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - 雪さん» 私が壊した眼鏡って友達のなんです。しかも、その子の3回も壊してしまって…。私が借りた瞬間壊れたり、抱き付いたら壊れたり…。3回目なんて私が友達の近く通っただけで壊れたんです。……眼鏡に呪われてるのかな？ (2022年2月13日 10時) (レス) id: f0a1c41359 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - 雪さん» 1話から一気に読んでくださったんですね！ありがとうございます！でも、夜更かしは駄目ですね…私は中ニなのに10時に寝てます。11時過ぎると睡魔がヤバいんです。 (2022年2月13日 10時) (レス) id: f0a1c41359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小春日和 | 作成日時：2022年1月31日 6時
