2,ナンパ ページ2
_貴方side_
「ねーねー、お姉さん今一人〜?」
「………………」
一週間の仕事の疲れをとろうと、行きつけのカフェへ向かっている最中だった。
カフェでゆっくりしようと思ってたのに最悪、、。
「俺、今暇なんだよね〜。ちょっと遊ばない?」
「すみません、他をあたってもらえますか?」
せっかくの休日。ブラックな会社ではないとはいえ、一週間働くとやはり疲れる。
断ってカフェに向かおうとしたが、
「そんなこと言わんと、行こうよ(笑)」
「ほんっとに、やめてください、、」
見た目で判断するのもなんだけど、金髪にバチバチのピアス、アクセもジャラジャラ。
言い方悪いけど、疲れが溜まるだけだと思う。
掴まれた腕を振り払おうとしたけど、男性の力には勝てず。
「お姉さん綺麗だし気ぃ合うと思うんだよね〜♪」
「行きませんって、、ッ!!」
そろそろ助けを求めたいと思ったそのとき、
「嫌がってますよ、そろそろやめません?」
後ろから声が聞こえた。
振り向くと、同じくピアスはバチバチ、絡んできた男の人の肩を掴む手には黒のネイルの背が高い男性。
「なに?お姉さんの知り合いかなんか?」
「違うけど、見てらんないくらい嫌がってたのでw」
と、正論で返す黒ネイルの男性に怯んだ男の人は割と普通に私の手首から手を離し、足早に逃げていった。
「えーっと、大丈夫ですか?」
そして、黒ネイルの男性はさっきとは少し違う、ふわっとした声で私に向き合って話しかけてきた。
「はい。ありがとうございました(笑)」
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作者名:春咲 みぞれ | 作成日時:2022年10月16日 18時