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 続き3 ページ4

――それはまだ怪盗達の隠れ家にりうらが来ていなかった頃の話。


ある朝。


「…まろちゃん?俺は外出たないって毎回言うてるよな??この手は何?何で引っ張っとるん???てか力強ッ」


広い室内には、寝起き一番、ねぐせのついた初兎の困惑の声が響いていた。


「いいからいーから!はよ着替えろ、街までちょっと行くだけやって」


相対するはIf。身支度を完璧に整えニッコニコでギチィッと初兎の手を掴んで離さない。


その瞬間即座に怪盗の魂胆を読み取ったのか顔が青くなったハッカー兼情報屋。彼は根っからのインドア派であった。


「ムーリーッ!!イヤヤー!!「既成事実を提示する。らびざえもんはすでに買収済みだ」「らびまるーッ!?この卑怯者!イケメン!人でなし!」「なんとでもいうがよい」(褒め言葉混ざってた?)「クッッッソ」


「あのなぁ、マジでいい加減外出ぇへんと腐るぞ!買い物とかしに行こうやー」


「ぐ、ぅ、〜〜し…しゃあないなぁ…そこまで言うなら行ってやっても?ええけど?」


どうやら今回の勝負は怪盗の勝ちらしい。


「(素直やあれへんなぁ)おぉ!言質盗ったからな!準備しとけー」


▲▽▲▽


辺りはもうすっかり夜だった。


無事買い物も終わり、帰る流れだった。だがIfが初兎に行きたいところがあると呼び止め、美術館に足を踏み入れたところまでは良かった。


何故俺たちは全力で逃げている?


「ちょ…まろちゃん??まろちゃん!??買い物じゃなかったんか???用事は!?何あの追っかけてくる人たち」


いたぞ!あいつらだ!聞こえてくるのは警備員らしき男たちの声。迫りくる大群。


「サプラーイズ…、…なんちって…別に嘘は言うてへんやん、俺は買い物とか(・・)、って言ったのー。さぁてさて、お楽しみ後に1仕事しますかー…

 じゃ、おとり頼んまーす」


「……は、あぁぁ”ぁ!?!?」


運動不足解消にもなるだろー、といいながら器用に道を外れる憎き怪盗その男。


こっの野郎最初からコレが目的かッ!!!思いっきり顔をしかめて睨みつけてやったが、もうそこに男の姿はなかった。


ため息をこれでもかと溢し、そういえば、と依頼は来ていたことを思い出した。美術館の宝石を取り返せとか言うヤツ。盗品を飾るってどんな精神してんのやろな、とぼやきながらも、走る躱す走る。


前方から人影。ッチと舌打ちをして、タンッと軽く傍にあった箱に乗って警備員の上を”跳んだ”。…着地。


「ア、コンバンワ〜(汗)」


「…!!、ッ怪盗の仲間だーーッ」


外に出るのが嫌いなだけ、運動神経は規格外。って話読みたいなぁ…誰か書いてくれぇ…。

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オレンジミックスの香り - なふさん» ありがとうございます!!!!!更新頑張んなきゃ…(遠い目) (2023年4月11日 14時) (レス) id: b257397a37 (このIDを非表示/違反報告)
なふ - やぁもう好きです!!!!! 無理せず、更新頑張ってくださいっ (2023年4月5日 15時) (レス) @page4 id: 2326558a84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オレンジミックスの香り | 作成日時:2022年7月25日 14時

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