煉獄家長女、教えます。弐【キメツ学園】

問題45 ページ47

「ん〜！美味しいですね〜！」

「美味しいわ〜」

「楽しいですね」




切実に混ざりたい←



いや、話しはするのだが、両脇を固められて如何せん離れているように思える。



『……！美味しいなぁ』

「ああ。美味い」

『本当に偶然だね。まさか君の好物があるなんてな』

「ああ」




「冨岡先生ってあんな顔も出来たんですね……」←

「確かにあんな穏やかな顔あまり見ないものね」

「鮭大根、お好きなんですね」





「だからおめーはもうちょい愛想良くしてればいいんだよ」

「？」

「普通に笑えば良いと思うぞ！」

「？普通だが」

「お前のそれは笑顔ではない。変顔という」←

『伊黒……』


さも当然のように言い黙々と食べる伊黒。……待て、君はそんな食べる奴だったか？←



「……何だね。見られると食べづらい」

『あ、いや。沢山食べてるのが珍しいと思ってね』

「美味いと感じたものは食べたいだけ食べる。それだけだ」

『あ……そうなんだ』



「お前も食えよ〜」

『充分食べているが』

「はぁ〜？その量は地味だろ」

『君にとって地味だろうが、私にとっては充分な量だ。食べ過ぎは良くない』

「ったく真面目ちゃんだな〜おい」

『君、酔っているな？』

「俺が酔うと思ってんのか？」

『酔いは気分でも変わるそうだぞ』

「へーへー」


軽口を言い合い、プライベートの話もして、また深くみんなの事を知りながら、楽しい宴会は過ぎていった。

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