煉獄家長女、教えます。弐【キメツ学園】

問題11 ページ12

「顔怖ぇ……」

「さすが殺人教師」

「殺人教師w」





『あらら……』

「不死川先生って、何かと不憫ですよね……」

『うん……まぁ要らないことで誤解されることは多々あるよね。長男故に苦労人っていうか』

「嘉柳先生と少し似てますよね」

『そうかな？……どちらかと言えば私の方が不死川に迷惑をかけてると思うんだけど』

「どっちもどっちですよ」

『強くなったね美月先生』←





それにしてもみんな速いなぁ……カナエ先生が3位で渡したバトンを不死川が現状維持とは。確かに、速すぎる人がいると張合いが無くなるっていうのは校長先生の読み通りというか……


『末恐ろしい……』

「ん？……あ、じゃあ私も行ってきますね」

『うん。頑張って』

「はい！」






《赤組1位でバトンを繋ぎます！続いて黄組と……教師チーム不死川先生！同時に次のランナーにバトンを渡しました！》



ほう、2位タイか。









チームT


第3走者 松井先生






『頑張れー！』

「チッ、クソ……」

『あ、お疲れ様。惜しかったね』

「スタートダッシュ少し遅れた」


1位で繋げなかったことか、生徒に負けたことか、まぁその両方で悔しがってるらしい不死川。


『これからだよ』

「あァ」



松井先生はテニス部の顧問だし、短距離走は得意だって言ってたから大丈夫だと思う。


『顔怖いって言われてたよ』

「元々こういう顔だ」

『知ってる。ただもう少し和らげることは出来るだろう？』

「無理」

『あぁそう……』



「お前行かなくていいのか」

『うん、まだもう少し余裕があるからね』

「向こうで宇髄が騒いでたぞ」

『知らんな』←





《さぁ女勝負！先頭を走るのは陸上部である青組です！その後ろを松井先生が2位で追いかけます！》


「行けんのかァ？」

『行けるさ』

「次アイツだぞ」

『この競技にコミュニケーション能力は必要無いからな』





「お願いしますっ！」

「……」






チームT


第4走者 冨岡

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