Sweetie11 ページ12
side.You
目を開けると私はベッドの上で寝ていた。見たことのある天盖があれは夢ではないのだと思い知らされる。
ゆっくりと上半身を起こして部屋の中を見るとあの四人はいなかった。閉じられたカーテンからは光が漏れていて今が朝なのだと分かる。
「……はぁ……」
そんなとき、バタンッと音がして扉が勢いよく開いた。小さく悲鳴をあげてそちらを見れば顔に笑顔を浮かべた坂田さんが。
「おっはよー！！起きとる！？」
「……おはようございます坂田さん」
逆らわないように。
朝からなぜそんなに元気なんだろうか。できれば二度寝したい。ここに閉じ込められるのは嫌だけど布団が気持ちよすぎて久しぶりにぐっすり寝れたのだ。……まあ起きるけど。
坂田さんは部屋の端にある大きなクローゼットの前に行く。そしてバッと扉を開けた。
「君どんな服が好き？分からんからいろいろ準備はしてたんやけどさ〜。……あ、これなんてどう！？」
振り返った坂田さんの手には一着の半袖のワンピース。全体的に黒で裾の方に赤い蝶々の柄が入ったもので結構かわいい。
「……かわいいですね、それ」
「せやろ！？これ俺が選んだんやで！！んでどうする？」
「今日は、それにしますね」
機嫌を損ねないように。
やったー！、なんて喜ぶ坂田さんはワンピースをベッドに置いて外で待ってると言い残し部屋を出ていった。
またひとつため息をついてワンピースに手を伸ばす。
----------×××××----------
ワンピースは驚くほどピッタリだった。クローゼットを漁ると下着もあってあることにちょっと引いたけど変えさせてもらった。……ブラが少し大きかったのにイラついたのでとりあえず扉を蹴った。
手櫛で髪をとかし、黒いパンプスを履いてゆっくりと扉を開けた。
「準備できました……」
「あ、来た！うん、やっぱそれにしてよかったな！可愛い！！」
壁に寄りかかっていた坂田さんは笑顔でそう言った。普段、あまり言われない可愛いの言葉に少し顔が熱くなる。
……本当にそう思っているはずがないのに。
「ぁ、りがとう、ございます……」
「……なぁ、これから朝ごはんなんやけどさ……」
そこで言葉を切った坂田さん。そっと彼を見れば。
ゾワッ。
見たことのある瞳が私を見つめていた。ぐっと私との距離を近づける坂田さん。一歩後ろにあとずさるけど次には私の体は壁に押し付けれていた。
「……一足早い朝ごはん、ちょーだい？」
「なっ……ん、うっ！？」
いつの間にか私の視界には彼の整った顔と赤が広がっていた。
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2021年6月8日 18時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - この作品めちゃくちゃ好きです!更新頑張って下さい!!! (2020年3月6日 19時) (レス) id: 63dfd51ca8 (このIDを非表示/違反報告)
いとせ(プロフ) - めちゃくちゃ好みです、、！更新楽しみに待ってます！ (2020年1月5日 20時) (レス) id: 647989654a (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - れいさん» ありがとうございます！甘々目指して頑張りますね！！ (2019年10月27日 23時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - あをい。さん» ありがとうございます！突然の思い付きで書いたのでドタバタ感がありますが……頑張ります！！ (2019年10月27日 23時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山犬 | 作成日時：2019年10月22日 9時
