第百四十六訓 ほら、行くぞ ページ5
なにもやる気が起こらない。
ずっと横たわっているだけ。
なんにも食べてないし、全然寝てない。
引きこもりの生活だ、こんなの。
沖「Aー。」
総悟の呼びかけにも応じない。
もう植物人間にでもなれよ。
沖「たかが休みを騒がしくされただけだろィ。
いつものことだろ?」
貴「別に。いつものことだけど今回はひどすぎる。」
ちょっとした質問に応じた。
そうだ、今回はひどい。
炬燵を取られて、ラケットあてられて。
最悪じゃないか。
沖「A。」
総悟は襖を開けていた。
久しぶりに見た総悟の顔だった。
沖「綺麗な顔こんなに汚しやがって。」
僕の顔をガッと捕まれる。
沖「なにやってんでィ。ほら、行くぞ。」
総悟が手を引っ張り、外へと出た。
久しぶりの外はまぶしく感じた。
山「っ!Aさん。」
と、そこには山崎が。
山「このあいだは本当にすみませんでした。炬燵も戻りましたので。」
貴「え、ああ、うん。あ、はい。」
なんという返答。
相手は真面目だというのに。
でも、これが僕らしいんだよね。
貴「もう気にしなくていいよ。
終わった事でしょう。さて!書類仕事でもやろうかな!久しぶりに!
総悟、あんたの分もやってやるから持ってきたよ。」
なんていつもの調子に戻る。
今回もなんだかほら楽しかったな。
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虹色水晶 - 神威は神さん» ありがとうございます!あー初コメントだ!うれしいです。これからもよろしくお願いします。 (2016年12月19日 11時) (レス) id: 06011833fd (このIDを非表示/違反報告)
神威は神 - すごいおもしろいです! (2016年12月16日 19時) (レス) id: c337c1241d (このIDを非表示/違反報告)
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