恋唄-オフィスラブ-【all】 (ページ4)

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『それ俺も呼ばれていい？』

「えっ！あ、昨夜の」

『二宮和也です』

「二宮さん」

和也「先月、ここに異動になったばっかだから
いい店とか知らないんだよね」

「それなら私が東京案内します！」

和也「ふふっ笑
よろしくお願いします」

「任せてください」

和也「なんかさ昨日とキャラ違くない？」

「昨日は寝不足でなにも考えられなくて」

もーっこんな時にトイレ行くかな翔のバカ

和也「そっ？ね、あの人と付き合ってんの？」

「あの人」

和也「でてった男の人」

「付き合ってない、ただの上司」

和也「じゃぁ他にいんの付き合ってる男」

「付き合ってる男がいたら二宮さんと
昨日みたいな事してない」

和也「ならよかった」

「よかった？」

和也「俺とさ付き合おうよ
あっちのほうも相性いいし」

落ち着け、落ち着け

見た目も中身も30の女にこんな若い男が

交際を申し込むなんて絶対裏があるでしょ

ヒモとか？

本当は男が好きで私はカモフラージュとか？

でもこの会社の社員て事は

お金には困ってないだろうし

男が好きなら昨夜の事は説明がつかない

じゃぁ本当に私の事が好き…？

和也「だめ？」

「…おばさんなわたしでよければ」

35までなら遊んでても大丈夫でしょ

そもそも遊びなら何年も続かない。

和也「多分だけど俺とAさん
4.5歳くらいしか離れてないと思うよ？」

「嘘、いくつ？
…そういえばなんでわたしの名前」

昨日、社員証は確かデスクの上に
置きっぱなしだったはず

ちらっと自分のデスクを見たら

ほらやっぱりパソコンの上に乗ってる

和也「喫煙所でたまにあってたの知らない？」

「ごめん気づいてない
タバコ吸ってる時はだいたい
イライラしてる時だから」

和也「コーヒーじゃなくてお茶とチョコとか甘いもの片手に煙草吸ってるのみててさカッコイイっていうか可愛いなって」

「今はもう禁煙してるんだけどね
冷え性がひどくなってきちゃって
体に悪いものはお酒以外やめたの」

年を境に冷え性や問題が発生してきて

やめたものが多すぎて

曜日も忘れるくらい仕事が忙しすぎて

煙草をやめたのが3カ月前だという事

交際を申し込まれ
浮かれていた脳はすっかり忘れていた

二宮くんの顎のホクロ

あの子にもあるって
確かに覚えていたはずなのに…。