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雅紀「やっぱ日本最高」
「海外いって帰ってくるたびにさ
いてるよねそれ」
雅紀「てか翔ちゃんこれないの残念だったね
こんなにおいしいお魚さんがあるのに」
「社長との会食だから仕方ないよ
今日は二人でたのしも」
雅紀「そうだねっ
あっねぇおばぁちゃん元気？」
「あ…うん元気だよちょっと前までは
おとうさんたちとやってたみたいだけど
腰やっちゃったみたいで正式に引退した」
雅紀「まじで？うわーショック
俺さぁばぁちゃんの作る
イチゴ大福好きだったのになぁ」
「多少なら作ってもらえると
思うから頼んどこうか？
それにしばらくは日本にいるんでしょ？」
雅紀「すっげぇうれしい
昔から人気だったよねイチゴ大福
いっつも買いに行くときには売り切れてて
ばぁちゃんが新しいの作ってくれてたよね」
「っえ？笑」
雅紀「え？なに俺へんな事いった
なんで笑ってんの」
「だってさいちご大福おいてなかったもん
おばあちゃん相葉君の事気に入ってたから
特別に作ってたんだよ」
雅紀「うそ知らなかった」
「ちっちゃい頃おばぁちゃんにお前さんの婿は雅紀君以外わしは許さんって言われてたんだよ」
雅紀「それも初耳」
「逆に翔は本当に嫌われてて間違ってもあの男とは付き合ってはならんぞっていわれてた」
今現在は翔とのほうが仲がいいけど
雅紀「めずらしいね翔ちゃんて年配の方から気に入られるじゃん優しくて頭がよくて愛想もいいからよくお菓子もらってるの見てた」
「ね、なにがきにいらなかったんだろ」
雅紀「ぜんぜん見当もつかない」
「おばぁちゃんのいってる事は正しいかも
結構女の入れ替わり激しいし
友達ならいいけど恋人になるにはちょっとね」
雅紀「いれかわりが激しいのは
本当に好きな相手じゃないからだよ」
「そうだとしても
ポンポン入れ替えてる時点でアウトでしょ」
雅紀「好きな人がいるから
ひとりでいる人と好きな人がいるから
その想いが伝えられないもどかしさから
違う人でその寂しさを埋める人
…ふたりいるんだよ」
「私には後者のほうは
あんまりわかんないけど」
雅紀「恋っていろんな形があるから、好きな子が幸せならそれだけでいいっていう人もいる。みんながみんな同じ形の恋なんてどこにもないんだよきっと」
「相葉君はどっちなの」
雅紀「俺はまだ探し中だから…」
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作者名：和智 | 作成日時：2016年1月27日 0時
