恋唄-オフィスラブ-【all】 (ページ25)

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翔「うわなにその目」

「ドラマ見てたら悲しくなって泣いた」

翔「昨日…
時かけられる女の子の？」

「うんそう」

見たのは泣きはらした後

なかなか寝付けなくて

カズの隣をそっと抜け出し
録画していたドラマを見た

翔「俺も昨日暇だったから仕事しながら見てたけど泣いちゃって途中から仕事になんなかった」

「ドラマの感想は？」

翔「は？笑」

「ないの感想？」

翔「中学生かよ
たかがドラマに感想もなにもなくね」

「あるよ泣いたんなら
どのシーンが悲しかったとか」

翔「…自転車の手を
離したときすごい泣いた、以上」

「あ、そこ私も泣いた
私なら未来をかえちゃってでも
あの子を生きさせてあげたい」

翔「決まってる未来を変えるのはだめだろ」

「男の子は病気だったんでしょ？
女の子は不慮の事故だよ
信号無視とか自分の責任じゃない」

翔「病気だって自分のせいじゃないだろ」

「そうだけど病気なら仕方ないって
思えるじゃんその人の寿命だったって」

翔「そんなのAだけの考えであって
…俺らドラマの話でこんな熱くなってんの？」

「そうだね
でもなんか思い出して泣けてきた」

翔「また肩かしましょうか？」

「結構ですー」

カオリ「あーAさぁん今日
二宮さんと出勤してましたよね」

うわ、朝からサイアク….

「えっなに」

カオリ「首もとのも昨夜...？」

朝からなにいってんだこの女は

「ベランダあけっぱなしにしてて
蚊に刺されちゃっただけだし二宮くんとは駅であっただけけ」

カオリ「へぇーそうなんですかぁ」

なにその含みを帯びた笑い

朝から怒らせないでくれないかな...

翔「カオリちゃん
コーヒーでも飲みにいかないい？」

カオリ「いきますぅ！ごめんなさいA先輩」

あなたの先輩になった覚えもないし

謝られる理由もない

でも翔、ありがと

恋愛対象としてみてない男を狙ってる女に
いやみったらしくいわれるのは好きじゃない

「7月も、もうすぐ終わるんだ…」

ここ数年なんだか

時間の経過が早い気がする

『…わっ！』

「え、あ…相葉くん？
戻ってくるの再来月って言ってなかったっけ」

雅紀「うん急な変更があって
今回はちょっと長めの滞在になるかも」

「そうなんだ、じゃぁさ！翔も誘って
今夜ご飯食べに行こうよ」

雅紀「いいねっ！いきたい」

相葉くんて元気だなぁ…
笑顔がほんと眩しいよ。