通訳ヌナと… 【Yoongi：3】

写真 -You- ページ7

「誰ですか？ヌナ」

モデルの女の子達がテヒョンくんに夢中になり
サインを貰っている間にコソコソと…

静かに部屋に入ってきたジョングクくん。

「日本のモデルの女の子達みたい。今から写真撮るんだけど、ジョングクくんとユンギさんがいなかったから…」


「あ！グク！」


大きな声のホソクくん。

その声に、話が止まっちゃったのはいいんだけど、
モデルの女の子達が気づいて、
キャーキャー黄色い声が部屋に響いた。


「ヒョン！声デカい！写真撮るなら早く撮っちゃいましょうよ！」

「お前とユンギヒョン待ってたんだけど…ユンギヒョン…まだ時間かかるかな？撮っちゃう？」

「ユンギヒョンならすぐに来ますよ」

「マジで？」

「僕が出る時まだシャワー浴びてましたけど、
絶対に今頃…走って向かってるはずです」

「なんで？」

「勘です。…ほら」



ガチャ！と大きな音を立て開いたドア。
みんなの視線を浴びるユンギさん。

キョロキョロと…
誰かを探してるのか部屋を見渡し、
何か言おうと思ったのか、
口を開けた瞬間…

またキャー！と叫ぶ声がし、
ビクッと驚いたユンギさんが女の子達を見た。


「なんだよ…グクの言うとおりじゃん。
ヒョン…写真撮ること聞いたのかな？
だから走ってきたのか？」


え…


ホソクくんのその言葉。
チクッと胸に刺さったけど…


いつだったか…

ユンギさん…言ってた。

口角がキュッと上がった女性がタイプだって。

小さな顔に、パッチリとした大きな目。
髪型も洋服もオシャレで、
赤みのあるキレイなブラウンリップ…

口の形がわかるから、
口角がキュッと上がってるのがよりわかる。

ユンギさん…
誰かから聞いて…
だから急いで走ってきたのかな？


「んなわけないじゃないですか。ユンギヒョン、
こういうの一番苦手なのに」

「あ、そっか」


こういうの？

写真が苦手って…ことなのかな？


って考えていると、
ユンギさんも戻ってきたことで、
写真を撮ることになった。



ジョングクくんが戻って来る前に、
撮った写真はSNSにアップしない等
大切な注意事項は通訳して話し…

後はモデルの女の子達も簡単な韓国語を使ったり、
メンバーも少し日本語も話せるし、
私の出番はなかった。

なので、
もう私が通訳することはないかな？
…と思っていると、


「通訳さん！」


突然、女の子の一人が声をかけてきた。

「私、SUGAさんのファンで…少しお話したいので、通訳してもらえませんか？」


え…


ユンギさん？

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