24日 -You- ページ47
「24日!?イブじゃん」
「その日しかダメだったの。ほら、私達も25日からは出ずっぱりでしょう?」
テヒョンさんに送ったメール。
送って数時間後に来たテヒョンさんからのメール。
『教えてくれてありがとう。ショートケーキね。なら約束通りご馳走するから、Aちゃんとセジンの都合のいい日教えて』
連絡するまでに時間がかかったことには触れず、
何事もなかったかのように…
本当に…もう…
良い人すぎて、
また申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
そこから何度かやりとりをして、
3人が都合いい日を合わせたんだけど…
今年中なら12/24のイブしか空いてなかった。
「そうだね。25日からはずっと、新年明けても音楽祭やらコンサートやらだもんね。遠慮なくご馳走してもらって、頑張ろう?」
ニコッと笑ったセジン。
ジミンさんともまだ付き合ってはないけど上手くいってるようで、見るたびに可愛くなってる気がする。
24日は来週。
もうクリスマス。
そしてもう年末。
今年も終わり。
早かったな…本当に。
秋からが…正直本当にあっという間だった。
あ…
まただ…
また思い出しちゃってる。
目を閉じて、息を吐き出した時…
ポケットの中のスマホが鳴った。
まだ練習は始まる前だったので、
ポケットから取り出しながら練習室を出たんだけど…
背中でドアがガチャンと閉まった瞬間、
画面に表示されてる名前に身体が少し躊躇した。
「もしもし…」
廊下の隅に移動しながら出た電話。
「お疲れ様。今大丈夫?」
「はい」
テヒョンさんだった。
「もしかして…仕事中?」
「今から練習があるんです」
「そっか。年末に向けて忙しくなるもんな、Aちゃんもセジンも。あ、メール読んだよ。ありがと。24日楽しみにしてるから」
「あ…」
楽しみにしてる…と言われ、
何て返事をしたらいいか、答えに詰まってしまった。
すると聞こえた笑い声。
「Aちゃんって本当に素直だよね。嘘つけないっていうか」
「そんな…」
素直なんかじゃない。
嘘も……たくさんついたし。
「嫌味じゃなく、自分の気持ちに正直ってことだよ。ケーキ好き?」
「え?あ…はい」
「なら、24日はケーキを食べるのを楽しみにして来てね?」
練習頑張ってね、と。
最後まで明るい声だったテヒョンさん。
いいのか悪いのかも、もうよくわからない。
ただ苦しくて、
でもどうしたらいいのかがわからない。
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がほ(プロフ) - anzさん» コメ頂いたのに、お礼が遅くなりすみません!最近更新がなかなかできなくて、本当に申し訳ないです。土日で頑張って更新しますので、良かったらまた読んで下さいね^ ^ (2018年11月3日 12時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
anz - 初めまして(´ ˘ `)凄くドキドキする作品をありがとうございます!毎日楽しみに更新待ってます! (2018年10月25日 7時) (レス) id: c7fabd4acc (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ユリアさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます!なかなか更新が出来ずすみません!楽しみにしている…と言って頂けて嬉しいです^ ^ (2018年10月20日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - いつも楽しみにしてます!これから先どうなるのかドキドキです! (2018年10月9日 18時) (レス) id: 3eb3ef9154 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - なつこさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます!ドキドキしながら読んで下さって嬉しいです^ ^3連休中に続きを更新できるよう頑張りますね^ ^ (2018年10月5日 11時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:がほ | 作成日時:2018年8月23日 15時