前へ -You- ページ43
可愛い苺のショートケーキ。
もうすぐクリスマスだから、ケーキの上にちょこんとのっている苺は、生クリームでデコレーションされ、チョコペンで書いた目もあり、可愛いサンタクロースの格好をしていた。
お友達と来たカフェ。
もう…2ヶ月か。
2ヶ月たったのに、まだこうしてふと思い出す時がある。
クリスマスケーキの話…したよね。
つい、熱く語ってしまったけど、
興味ない…どうでもいい…なんて表情1つせず、
優しく笑いながら聞いてくれたジヨンさん…
今お友達といるのに。
もう連絡なんてしてないし、
もちろん向こうからもないし、
今は別のグループを担当してるから会社でも会うことはないし、
もう終わったのに…
まだ忘れることができなくて、
ちょっとしたことですぐに思い出してしまう私。
「でね?…聞いてる?」
「あ…ごめん!ちょっとボーッとしてた」
「だから、この人。どう?」
テーブルの上に差し出されたスマホ。
画面を見ると、目の前にいるセジンを含めた数人の男女達。
その中で友達が指差す1人の男の人。
「今はダンサーとしてより、フリーの振付師として結構大手のアイドルの振付したりしてるんだよ」
「そうなんだ…すごいね」
「私達の3つ上かな。身長も180ちょいあるし、性格は私が保証する」
「すごい人だね」
「とにかく、一回会ってみない?一目惚れなんだって。紹介しろって本当にうるさいんだから」
「うーん…」
写真に写る、その男の人は、
本当に背が高くて、
しっかりした身体つきだけど、
笑顔は年上に見えないほど可愛らしくて、
セジンが保証するって言うくらいだから、
きっと悪い人ではないんだと思う。
一般的に見てもカッコいいと思うし…
けど…
なんだろう…
心に引かかりがある。
「何回も言うけど、一対一じゃなくみんなでご飯に行くんだし、気楽に…ね?もしAが会ってみてタイプじゃないなって思ったら、その時は私が上手く言うから!ね?」
失恋の痛手は新しい恋で癒す、とか言うじゃない?
忘れる為にも、
新しいことに踏み出してみることは大切だと思う。
何度も熱心に誘ってくれたセジンを無下にするのも悪く…
「わかった。じゃあ…とりあえず、みんなでご飯には行くよ」
そう口に出し、返事をしてみれば、
不思議だけど少しだけ気持ちがスッキリとした。
それだけで少し前に踏み出せたように気持ちになった。
そうだね…
もういい加減、本当に忘れなきゃ。
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がほ(プロフ) - anzさん» コメ頂いたのに、お礼が遅くなりすみません!最近更新がなかなかできなくて、本当に申し訳ないです。土日で頑張って更新しますので、良かったらまた読んで下さいね^ ^ (2018年11月3日 12時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
anz - 初めまして(´ ˘ `)凄くドキドキする作品をありがとうございます!毎日楽しみに更新待ってます! (2018年10月25日 7時) (レス) id: c7fabd4acc (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ユリアさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます!なかなか更新が出来ずすみません!楽しみにしている…と言って頂けて嬉しいです^ ^ (2018年10月20日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - いつも楽しみにしてます!これから先どうなるのかドキドキです! (2018年10月9日 18時) (レス) id: 3eb3ef9154 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - なつこさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます!ドキドキしながら読んで下さって嬉しいです^ ^3連休中に続きを更新できるよう頑張りますね^ ^ (2018年10月5日 11時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:がほ | 作成日時:2018年8月23日 15時