僕達の姫とアイドル〈３〉

７匹の子やぎ〜１年生オリジナルバージョン〜 ページ2

朱〉昔々の森の中、７匹の子やぎと父さんヤギがひっそりと暮らしていました。

ゆ〉俺は１番上の子やぎ、ゆうただぜ！

ひ〉俺は２番目のひなた！

紫〉僕は３番目の創♪

白〉僕は４番目の友也。

天〉俺は５番目の光だぜ〜！

姫〉僕は６番目の桃李だよ♪

仙〉拙者、末っ子の忍でござるっ！

高〉俺はお父さんヤギです。はい。

朱〉ある日父さんヤギが出掛けることになり、
　 子供達は留守番を任されました。

高〉あー、オオカミには気を付けること。
　 じゃーねー。

ゆ・ひ・紫・白・天・姫・仙〉いってらっしゃい！

朱〉父さんヤギが出掛けたのを確認して、
　 子やぎ達は自由に遊びました。
　 ギターを弾いたりお裁縫をしたり走り回ったり。

　 その頃家の外にはちょうどお腹を空かせたオオカミの親子が通りかかりました。

春〉Ha Ha！父さん、お腹すいたYo！

南〉ん？この家から色んな音が聞こえるな。
　 ギターの音、走り回る音･･･
　 子やぎの臭いがするぞ！よし、捕まえよう。

ピンポーン

南〉ごほん！
　 おーい子供達、父さんが帰ったよ！
　 戸を開けてくれぬか？

ゆ〉残念だけどオオカミさん、
　 父さんはそんなしゃべり方じゃないよ。

ひ〉もっと練習して、上手くなったら出直してね。

春〉Ha Ha Ha！父さんばれてるYo！

南〉次の作戦だ！
　 すいませーん、僕、君達のお父さんの友達なんですが･･･

紫〉残念ですがオオカミさん、
　 父さんには小さい頃から友達がいません。

白〉もっと良く父さんのことを知ってから出直してください。

春〉Ha Ha Ha！父さんばれてるYo！

南〉次だ！ごほん！
　 孫達や、おじいちゃんじゃぞ！
　 会いに来たよ！戸を開けておくれ！

天〉残念ですがオオカミさん、父さんの方のおじいちゃんは
　 昔々に死にました。

南〉違う違う！
　 母さんの方のじいちゃんじゃ！

姫〉残念ですがオオカミさん、お母さんの方のおじいちゃんも
　 昔々に死にました。

仙〉もっと家の家系のことを知ってから出直すでござるっ！

春〉Ha Ha Ha！父さんばれてるYo！

南〉最後っ！ごほん！
　 宅急便でーす。

ゆ〉はーい！今開けまーす！

ガチャ

ひ〉なんだ、オオカミさんか。

南〉ふっふっふっ、私の罠にまんまとひっかかりよって。
　 君たちは今日の昼御飯だ。

ゆ〉皆〜！行け〜！出陣だぁー！

おーーーーー！

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