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凛月side
｢ただいまぁ〜
せ、瀬名さん！どうしてここに！？｣
Aが帰ってきた
だから俺は｢おかえり〜｣と言った
まあ、Aはセッちゃんに驚いててそれどころじゃなさそう
｢あ、あの…先程は｣
｢ちょっとぉ、もう怒ってないって
でも危ないから走らないこと！｣
｢すみません……｣
｢俺は怪我もしてない訳だし、この件は終わり。
だから、顔上げなよねぇ＿＿＿ね？｣
セッちゃんがAの頭をぽんぽんしながら言った
攻めすぎかなぁ
まーくんの2人を見る目が少し鋭くなった
無意識でここまでしてるのになんで気づかないかなぁ
A取られちゃうよ、まーくん
｢ありがとうございます“泉さん”！｣
『え、A？』
｢凛月、どうしたの？
＿＿＿＿ッあ、｣
Aは気づいたみたいだ
｢＿＿＿もうヤダぁ…死にたい
本人の前で、、ほんと恥ずかしい｣
Aは顔を隠しながらしゃがみ込んだ
横から見える耳は赤く染っていた
｢へぇ〜可愛いところもあるじゃん
ゆうくんには負けるけどねぇ｣
そっか、ゆうくんも｢泉さん｣呼びだっけ？
まあ、いいや。それよりまーくんだね
｢もう1回呼んでみてよ、｢泉さん｣って？｣
｢恥ずかしいです、無理です。｣
｢ふぅーん、じゃあさっきぶつかったの
許してあげないよ？いいの？｣
｢それは嫌です｣
｢じゃあ“泉さん”って呼べるよねぇ？｣
｢うぅ…
い、泉さん…？｣
真っ赤で少し涙目のAがしゃがんだまま
セッちゃんの顔を見上げ、首を傾げて言う
｢ふふ、よく出来ましたぁ
じゃあ俺は昼休み終わるから戻るねぇ？｣
｢ッちょ、瀬名さん！許してくれますか？｣
Aは勢いよく立ち上がり、
セッちゃんを呼び止める
｢泉｣
｢はい？｣
｢瀬名さんじゃなくて、泉さんって呼ぶこと！
いいねぇ？｣
｢は、はい。＿＿＿泉さん｣
セッちゃんは上機嫌で戻っていた
まさかと思うけど、セッちゃんも？
まあこれはレッスンの時に聞けばいいか
『まーくん』
｢なんだ、凛月？｣
『顔怖いよ』
｢え、？｣
『セッちゃん達のこと睨んでて怖いよ？
そんなまーくんも好きだけど』
｢お、俺そんな顔してたか？｣
まーくんは顔をぺたぺた触りながら
｢まじかァ｣なんて口に出してる
やっぱり無自覚なんだねまーくんは
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作者名：カレー味のもやし | 作成日時：2022年3月10日 0時
