近すぎて【衣更真緒】 (ページ34)

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真緒side

俺は、多分Aの地雷を踏んだ

追いかけようと思ったけど、アイツに｢来るな｣と

怒鳴られたら動けなかった

滅多に怒らないアイツもあんなに
叫ぶことがあるんだ…！

って、関心してる場合じゃない

『あれ…？』

Aが居ないのは分かるが、北斗とスバル

それに真も居ない

もうそろチャイムなるぞ？

俺はAの席を見たあと

机に突っ伏す

『…はぁ…どうしたらいいんだよ…』

ため息を着く

Aと喧嘩？なんて初めてだし

喧嘩というか分からないけど

俺があいつの気持ちを考えないで話しちまうし

聞かれるのが嫌だったのかも
しれないしな…

俺はアイツに嫌われたか？

きっとそうだ

思い当たるところは沢山ある

告白した後、断られても諦めない

諦めたくはないけれど

しつこい人は嫌われるってやつか？

それに、地雷を踏み抜いたら嫌われるに決まってる

なんで…って公開しても遅い

これからどうしたらいいんだよ

《♪〜〜♪〜》

チャイムが鳴った

アイツらは来ない

｢おはようございます。飛鷹くん達は休みですか？｣

アイツらは基本休まない

だけれど委員長である北斗が授業前に居ないなんて今までないから

先生も勘違いしている

『あ、いや…学校には来てはいるんですけど
さっきから見当たらなくて…

俺、アイツら探しに校内を見てきます』

そう言って教室を出た

もしや教室移動と勘違いしているのか？

俺は色んな教室を見回った

けれど、どこにもいない

『何処にいるだよA……って

嫌われてるのに探したって俺と教室に戻って
来てなんかくれないよなぁ』

北斗たちのことは頭から抜けていて、Aを

探すことが目的になっていた

きっと、一緒にいるだろうとは考えてはいたけど…

俺は屋上に向かった

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

No side

｢｢遅れました…！｣｣

スバルと真は遅れて教室に入った

｢実は、2人は朔間先輩と＿＿＿｣

と、先生に説明した

そのまま授業が開始された

教室には空席が3つある

北斗、A

そして真緒の席である

｢衣更くん、僕たちを探しに
行ってくれたんだろうけど

入れ違いになっちゃったね…｣

｢そうだね！でも、このまま廊下でばったり会って
仲直り〜ってなれば俺も嬉しいよ。

サリーとAは仲良しがいいもん｣