近すぎて【衣更真緒】 (ページ13)

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私はそのまま真緒の手を引いて

歩き出そうとする

パシッ＿＿＿＿＿＿と

手首を掴まれた

あの男の人だ

私は真緒の手をさっきより強く握った

｢あ、あの…

コイツ怖がってるのでやめてくれませんか？｣

｢はぁ、無理。俺は決めたから、コイツを説得して堕とす

俺の女にする。あいにくお前のだろうとしらないね？

さあ、おいでよ？君は今から俺の彼女だ｣

小学生？全部俺のものーってやつ？

｢嫌がってるのに無理やり連れて行くなんて＿＿＿｣

私は真緒を止めた

私がこの男の人たちを怖がって、嫌がってるから

してくれてる。

でも真緒もアイドルだ。

トラブルになってしまったら大変だ

真緒のこれからのアイドル生活に影響してしまう

もしかしたらTricksterにも

そんなのは嫌だ

だから、私は

真緒と繋がれている方の手を

離した＿＿＿

そして男の方に歩き出す

｢は…？Aもしや｣

『大丈夫だよ、真緒』

｢なんで＿＿｣

男は私に近づいた。

｢どうやらお前じゃなくて、

俺を選んだみたいだな？｣

『そんな顔しなくて大丈夫だよ？真緒』

って無理か、私なら真緒や凛月が他の女の子たちに

連れていかれるの耐えられないもん

パシッ＿＿＿＿＿＿

腕を掴まれて、引っ張られた拍子に

バランスを崩し、真緒の胸へ飛び込んだ

｢だっ、ダメです。

こいつは俺のなんで、手ぇ出さないでくださいよ｣

え、

｢こいつは俺のために離れようとしてます。

でも、こいつが居ないと困るのは俺です。

他にも、沢山…｣

真緒に嘘は通じないか

『真緒…

私が間違ってたね』

私は真央の腕の中から顔を上に向けて

真緒に話しかけた

実は言うと、男性は苦手だ

未知すぎて怖い

夢ノ咲で生活出来ているのは

皆のおかげ

ああ、凛月や真緒、零くんは別だよ

まあ、夢ノ咲の皆は1年経ってるし

1年生の子たちもすぐ慣れた

良い子達ばかりだったから

まあ、竜王戦の恐怖は忘れないけどね…

｢とりあえずここから離れるぞ

走れるかA？｣

『大丈夫！走れる！』

私たちは男から離れるべく走り出した