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私は男子校に飛び入りしたけど、男の人に慣れてるわけじゃない




むしろ苦手かもしれなくて、怖い




だから最初は、



夢ノ咲に入った時上手くみんなと話せなかった





けど、みんなが怖くないってわかったから今話せる



そんな会ってすぐの人の彼女になんてなるわけない







『バカだなぁ真緒は』





あのとき私は、男に近づくふりをして逃げるつもりだった





俺のプロデューサーなんて言ってくれて





嬉しかった






(プロデューサーとは言ってませんけど)









「いや、俺たちだろ?俺だけとは言わせないぞ?



Aも一歩間違えたら大変だったんだからな」






『ははっ、確かに。


私たちバカだね?』





「笑い事じゃねぇぞ?ほんとに」








大丈夫、今度は真緒と離れないから







「ほい」





『カフェオレ?』






私たちは公園のベンチに座った






『真緒のじゃないの?』






「俺はこれ、それはさっきコンビニで

Aの分もって買ったやつだ」






真緒は自分の缶コーヒーを私にみせた





私は、『ありがとう』とお礼を言った









そして、缶を開けたはずだった










私の手には力が入っておらず、缶の上を手が滑った




何度開けようとしても、出来なかった





「1回、落ち着けよな


って、無理だよなぁ。怖かったもんな」






真緒がそれ貸せ?と言って



私のカフェオレを開けてくれた







『ありがとう。大丈夫だったけど


怖くないって言ったら嘘になる』




今思い出すと怖かった




けど、私が手を離した時は真緒も怖かったのかな








でも、抱きしめられた時ぶわっと込み上げてきた






恐怖の感情ごと包み込んだ、安心感









「お前は、昔から男が苦手だよな?



俺と出会った時すごい警戒されてたもんなぁ


凛月もだけど」





確かにそうだった、真緒も凛月も警戒心の解けない私を








嫌いにならないで、優しくしてくれた




だから今は、普通に手を繋げたり抱きつかれても大丈夫なのだ






2人ならね。あと零くん。

他の人はそこまでのスキンシップ無理かなぁ




昔からお兄ちゃんって感じで安心感はあったかな








『今夢ノ咲で普通に居られるのも真緒のおかげだよ?


凛月もだけどね。ありがとう』





私は心の底からお礼を言った















「ふふ、そーなんだぁ。」







甘くて溶けてしまいそうな声が



私の耳へ届いた






「は、凛月!?」

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作者名:カレー味のもやし | 作成日時:2022年3月10日 0時

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