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本当の私 1 ページ10
Aは、家に帰ると顔を洗っていた。
[ふぅーー、、、]
何もかも、忘れようとする。
しかし頭には、あいつが離れなかった。
おろしたての服、傷１つない綺麗な肌。
光りにみちあふれた瞳、周りにいるのもあいつと同じ、光りそのもの。
私もあっちの世界なら、きっと同じだろう。
でも、本当の私は、、、
ボロボロの薄汚れた服、所々にアザや傷のある肌。
黒く闇しかない瞳、周りには誰もいない、、、
[おぉーいAー、早く酒かってこーい]
近くの部屋から、男性の声がする。
その声はAの心に、ねっとりドロッとへばりついてくる。
あぁそうだ、、、
1人じゃ無いんだった。
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作者名：金髪 | 作成日時：2017年10月31日 21時
