任務何て、めんどくさいだけだ、、、 3 ページ8
Aがこっちの世界に来て、1時間がたった。
ボルトとAそして夢は、着実に山を上っている。
[どうして、山を上るんだってばさ?]
ボルトの質問に、夢は一度笑い、
[険しい環境でもお互いを思い、最後まで上りきれるか。ようするに、愛を確かめてるのね]
[そうでもしないと、分からないことなのか?]
一度夢は考えると、[さぁね]と答えた。
そんな夢の言葉にAは何か気に食わなかったのか、口をひらいた。
[そうでもしないと、分からないものだ。人間なんて、危険になれば自分を選ぶもの。
それに、相手が本当に愛してるかなんて、分かる理由がない]
Aは小さく呟く。
そんなAの言葉に、ボルトは[違う]そう言いたかったが、何故か口に出来なかった。
[貴女、Aちゃんって言うのよね?]
[はい、、、]
[Aちゃんは、その年とは随分似合わず、大人なのね。
でも、大人にもなってない子供が、そんなこと言っちゃだめよ]
少し怒っている感じ言う夢に、Aは小さく謝るが、心では納得はしなかった。
[今日は、山の中に小さな村があるから、そこに泊まるわよ]
[そっ、そうか。じゃあさっさと、向かうってばさ]
気分を入れ替えるため、大声を出すボルト。
しかし心は、暗いままだった。
俺は結局、Aに何も言ってやれぇのか、、、
Aのその暗い言葉を、間違っていると教えたい。
そして光を分け与えたい。
しかしボルトは言えない。
それは、Aの言葉があっているから。
ボルトは、Aの生まれた環境を知らないから。
ボルトはまだ、何も知らないから。
何も、、、
なにも、、、
まだなにも、、、
知らない、、、
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作者名:金髪 | 作成日時:2017年10月31日 21時