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「戻りましたー。」
洗濯機を回して、干して体育館に戻ってきた。いつのまにか、白金監督も戻ってきていた。こちらの方を見て手招きしているので近寄ると家から連絡が来ているとのこと。
「藍堂家の方ですか？」
「ああ、そっちだ。嫌なら出なくてもいいが。」
「いえ、わがままは言ってられませんから。」
うん、正直そうだよね。いくらおじ様おば様とは言えあんまり甘えられない。どこか一線は引いてる。
「はい、Aです。」
「こんにちは、Aさん。急に連絡とってごめんなさい。2日後に帰ってくるって言うから先にお知らせしておこうと思って。」
「・・・なにかありました？」
「ええ、お見合いの話しがきているのよ。どれも良縁だと思うわ。」
「おば様、私の結婚は自由にしていいと以前仰っていましたよね？」
そう、結婚相手は自分で決める。
「勿論、嫌だったらお断りしてもいいのよ。けど、そろそろ婚約ぐらい決めても問題ないわよね。ほら真斗さんも結婚するって言ってるし。早いに越したことはないのよ？」
「ですが、」
「それとも、なにかお見合いがだめな理由でもあるの？」
征十郎とのことは、おば様達は知らない。言っても良いものなのか不安になったからだ。どこか先延ばしにしていたが、いっそ言ってしまっても問題はない。
「はい、私・・・結婚を前提に付き合っている恋人が居ますので。」
「・・・！？そうだったの！？」
「ご報告が遅れてしまい申し訳ありません。」
「それなら、早く言ってちょうだい！！お相手はどなた？」
あの、おば様ちょっと楽しそうですね！？
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作者名：希奈 | 作成日時：2017年3月29日 15時
