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「Aちゃん!・・・Aちゃん!」
何度かさつきに呼ばれていた事に気付いていたはずなのに、反応出来なかった。取り繕ってどうしたのか聞けばそろそろ競争を始めるそうだ。
特に興味も無いなんて言えば怒られそうだが、一応見ることにした。水面から上がり、パーカーを羽織ってパーカーをおいておいた椅子に座る。
やっぱり、ダメかなぁ。プールに入るのってこんなにも疲れる運動だったっけ?・・・やっぱり体は衰弱してるんだ。
京都に帰る前に通院している病院に行くことになっている。そこで、検査のあとにいつものようにダメだと思いながらスケートをしていいか聞くが今回もだめだと言われるのだろう。
弱気なのは、半分諦めているから。スケートはしたいけど、始めたら絶対に止まらなくなる。それは、本当に倒れるから防がなくてはならない。
せめて、征十郎とは共に過ごしたいから。これで、もっと病弱になれば支えることなんて出来ない。だから、強くなりたい。
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作者名:希奈 | 作成日時:2017年3月29日 15時