何様ですか? ページ5
地獄のような授業が終わって放課後。
マネの仕事は続けてる。
辞めなくていいよ、
って及川先輩が言ってくれたから。
けどそれはきっと、彼女にしたことの罪を償えって彼女を傷つけたことを忘れるなって言いたいんだと思う。
及川先輩の考えていることは分からないからこれはあくまで私の解釈だけど。
部活に行ってももちろん、居場所はない。
でも、クラスメイトと違って彼らは私に嫌がらせはしてこない。
彼らがすることといえば、
避けることと陰口をいうこと。
みんな私からは目をそらして、コソコソ陰口を言う。
これが、何よりも傷つくということを彼らは知っているのだろうか。
危害を加えなければそれでいい。
そう思っているんだろうな。
けどそれは間違いだ。
身体に受ける傷よりも心に受ける傷の方が
深くて深くて治らない。忘れることも出来ない。
けれど私はめげずにマネの仕事を続ける。
なによりも、バレーは大好きだから。
『 及川先輩。私っている意味あるんですか?』
我ながら性格が悪い女だと思う。
そんな事聞くだなんて。
「なんでそんな事聞くの?」
『 学校中で人気のバレー部で学校中で嫌われている女子がマネージャーをやってる。
だなんて誰が聞いてもイメージ良くないです。』
「そうかもね。けど────」
ここから先の言葉を及川先輩が言うことはなかった。
及川先輩は優しいのだ。
例え、それが自分たちの仲間を傷つけた奴でも、気にかけてしまう程度には。
私に釘を指しておいても尚、私を部活に置いてくれている。
でも、及川先輩。
優しさと同情は違うんですよ?
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作者名:人畜無害。 | 作成日時:2017年10月22日 22時