【HQ】突然ですが、青春撮ってこい。 (ページ38)

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状況をよく理解していない影山に目線だけで訴えた。
　
チラチラと肉食系女子たちの方に視線を投げかけ、ナンパにあっている意を表すと、影山は単細胞のくせに勘づいたのかこくりと頷いた。
　
　
　
影山「わりぃ、寝坊した」
　
　
国見「許さん。塩キャラメルパフェで手を打とう」
　
　
　
そんな会話をしてさり気なく、この場を離脱しようとすると、女子はより一層目をギラつかせた。
　
　
え、なんで。
　
　
　
「うわぁ！お友達もカッコイイ〜〜」
　
　
「ほら、お友達も来たしお茶しようよぉ」
　
　
　
この女子達のしつこさは一級品だということは分かった。よく分かった。取り敢えず及川さん助けて。あんたなら女子の扱いうまいだろ。早く来いよマジで。
　
　
影山も巻き込み、二次被害。あまりのしつこさに、影山の眉間にシワが深く刻まれていく。
　
　
あー。どうしようか
　
　
腕に胸を押し当てられながら、そう悩んでいると影山の目がほんの少し輝いた。………ん？？
　
　
　
影山「あの、」
　
　
「なぁに〜？」
　
　
言葉を発した影山に、肉食系女子が反応。
　
　
影山「連れもう一人来たんですけど」
　
　
「えぇ、ほんとぉ？そっちも3人で丁度いいじゃーん」
　
　
なに余計なこと言ってんの影山。
そう思ったのは一瞬だった。なぜなら、影山が呼びかけた"連れ"は
　
　
　
影山「おい、一ノ瀬っ！！」
　
　
『え、…影山くん？』
　
　
　
女子だったからだ。
そして、影山の表情と俺、そしてベタつく肉食系女子をみてことを察したのかにこりと笑って近づいてきた。
　
　

『やっほー！どこいってたの？さがしたんだけど！
　
ほら、みっちゃんもりぃちゃんも待ってるし早く行くよ〜』
　
　
みっちゃんとりぃちゃんが誰だかは知らないが、女子の名前なんだろう。それを聞いた肉食系女子は女子もいるのぉ？なぁんだ、ざんねーん。なんて言って去っていった。
　
　
目には目を歯には歯を女子には女子を。
ひとつ学んだ。
　
　
影山「悪い、助かった」
　
　
『いえいえ。それにしても、影山くんも逆ナンされたりするんだね。あの子達勇者だなぁ』
　
　
影山「あ"ぁ？どういう意味だ一ノ瀬ボゲェ」
　

どうやら、喧嘩が始まってしまったようだ。
　
　