【黒子のバスケ】元カレと再会しました。＊ 貴『 どう接すればいいんだぁぁぁ！！！』全「知るかそんなもん！！！！」【赤司征十郎】

42匹 ページ47

　
　赤「A。あそこに座ろうか」
　
　
　
　そう言って近くにあったベンチへと促された。
　
　
　
　赤「風邪ひくと困る。」
　
　
　
　
　赤司先輩はそういうと私に自分のコートをかけてくれた。
　
　
　
　『 そんなんじゃ赤司先輩が風邪ひくじゃん』
　
　
　
　赤「オレはあったかいから大丈夫。
　
　
　そこは素直にありがとうと言ったらどうだ？」

　
　
　からかうような調子の赤司先輩を一睨みしてから、お礼を投げやりにいう。
　
　
　
　『 それはどうもっ！
　
　ありがとうございますぅ！！！！！』
　
　
　
　赤「ははは。
　
　
　
　


　……A、すまなかった。」
　
　
　
　
　笑ったかと思えば、すぐに真剣な顔をして謝る赤司先輩。
　
　また口を開いた赤司先輩は、まだ言いたいことがあるのだろうと思い、黙っておく。
　
　
　
　
　赤「あの日、オレが怒って帰ったのは黄瀬に嫉妬していたからなんだ。」
　
　
　
　『 え？しっと…？』
　
　
　
　赤「黄瀬がAに抱きついているところを見ていたら無性に腹が立ったんだ。
　
　
　自分でも幼稚だと分かってはいたんだが、考えていることと、やっていることはまるで逆でね。
　
　
　気づいたらAを傷つけて、一人でノコノコ家に帰っていたよ。
　
　本当にすまなかった。」
　
　
　
　眉を下げて謝る赤司先輩がどうしようもなく愛しく思えてしまい、つい、頭を撫でた。
　
　
　
　赤「！」
　
　
　
　
　嫉妬、してくれていたこともかなり嬉しかった。
　
　
　何で？
　
　
　まぁ、そんなこと元から気づいてはいたんだけど。
　
　
　
　
　『 赤司先輩、顔を上げてください。気にしてないから。ね？
　
　
　それに、私も赤司先輩に謝らなくちゃいけない事があるんです。
　
　

続編へ！！→←41匹

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す