【黒子のバスケ】喧嘩するほど？ (ページ7)

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5話ページ7

　パツキンヤローから見事に逃げ出した後、眠くなってそのまま、意識が落ちた。
　
　
　
　
　
　あーあ。またかよ。
　
　
　
　
　──────────バタンッ
　
　
　
　
　──────────────────────────────
　黄瀬ｓｉｄｅ
　
　
　静かな教室に響き渡る女の嬌声。
　
　あー、耳障りだ。
　
　だったらそんな事するな、と思うかもしれないが、それとこれとはまた別の話である。女と遊ぶのは好きだから。サイテーと言われようが俺には関係ない。
　
　
　どうせそっちだって、モデルと付き合ってるっていうステータスが欲しいだけっしょ？
　それじゃあ、お互い様。ギブアンドテイクっすよ。
　
　
　
　
　今日も今日とて性懲りも無く女と授業をサボり遊んでいたら、突如、ガタッと、物音がした。
　授業中な訳だから生徒はいないはずなのに。音のした方に何となく視線を向けると、黒髪が見えた。
　
　
　…誰だ？
　
　
　
　
　取り敢えず、嬌声をあげていたやたらと香水くさいバッチリメイクのケバ女子を追っ払い、興味の的となった黒髪に気配を消して近付いた。
　
　
　
　黄「ねぇ、盗み見みてたのって君でしょ？」
　
　

　後ろから声をかけると黒髪はビクッと肩を震わせてこちらを見た。あ、めっちゃ美人。
　

　
　『 …不可抗力だっつーの。そもそもアンタがこんな所でそ、そ、そういう事してるのが悪ぃーんだよ！！』
　
　
　
　意外にも慣れてそうな顔をしているのに顔を真っ赤にして反論するその子に興味をそそられた。
　
　教室に連れ込み壁ドンをしてみたら、赤面。だけどそれは俺を見てじゃなくて、さっきの場面を見てだ。

　何となくほかの女とは違う感じがした。
　
　
　
　
　それにしてもやりすぎたっすね。
　
　
　
　
　
　
　『最悪！ …ふっざけんな、死ね！！』
　
　
　
　
　そう言ってその子は走っていった。
　
　
　ははっ、口悪いっすねー、女の子なのに。
　
　
　
　
　ふと、足元を見てみるとあの子が落としていったと思われる生徒手帳。
　
　
　
　黄「…東雲 A、ねぇ。」
　
　
　
　面白そうな子、発見。