【黒子のバスケ】喧嘩するほど？ (ページ17)

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15話ページ17

　そんな中、最初に口を開いたのは黄瀬だった。
　黄瀬は唐突に疑問…肯定とも取れるような言葉を発した。
　
　
　黄「さっき、見てたじゃないっすか、」
　
　
　『あ？…あー、うん。
　
　
　女あそび楽し？』
　
　
　黄「まーね。」
　
　
　『嘘だろ』
　
　
　黄「嘘じゃないっすよ」
　
　
　『嘘。つまんなそーな顔してた』
　
　
　黄「ははは、バレてたんすね。
　
　
　所詮さ、女なんてステータスどーこーじゃん。」
　
　
　黄瀬は困ったように笑ったあと、悲しそうな顔をして空を見上げた。
　
　
　
　『 …ん～。知らね。一応、女だけどそういうのは知らねーし。
　
　
　ていうか、そんなに自分がかっこい？』
　
　
　黄「そこそこ、だと思っすよ」
　
　
　『ふぅん。』
　
　
　黄「なんすか、Aサンは俺の顔どう思ってんすか。」
　
　
　『ふつー』
　
　
　黄「えぇ！本人の前でなんてこと…」
　
　
　飼い主に怒られた犬ばりにションボリと眉を八の字に下げる。マジで犬。もう一回言う。マジで犬。(確信)
　
　
　『 …ア、アタシは顔だけでアンタを判断しないってこと。あ、告ってるわけじゃねーから。勘違いすんなよ？』
　
　
　そう、早口でまくし立てれば黄瀬はキョトンと鳩が豆鉄砲をくらったような顔。その後、笑い出した。
　
　
　黄「…ははっ、アンタ最高っすわ。」
　
　
　『だろ。(ﾄﾞﾔｧ
　
　
　それじゃ。』
　
　
　そういって立ち上がると黄瀬が不思議そうに顔を上げた。
　
　
　黄「どこ行くんすか？」
　
　
　『教室。赤司に午後は授業受けろって言われたから今日はしょうがなく出てやんの。』
　
　
　黄「赤司っち…流石っす。」
　
　
　

　──────────キーンコーンカーンコーン。
　
　
　
　『あ、やべ。それじゃーな！(ﾆｺｯ)』
　
　
　
　────────────────────
　
　
　
　黄「…笑った顔、初めて見た。
　
　
　可愛すぎだろ」
　
　
　
　
　東雲が出ていったあとの黄瀬は悶絶していた。