人造少年 ― Re start ― 【ハイキュー！！】【男主】【完】 (ページ6)

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人造少年が5人ページ6

「国見、」

凛とした女子にしては少し低めのアルト音が耳をくすぐる。

目を開けると広がったのはいつものラボの光景

そして、

「いつまで寝てんの～」

彼女の笑顔。

「ごめん」

なにに俺は謝っているのか、

寝ぼけた頭を冷やすため大きく息を吐く。

「アハハ。なーにその顔！」

無邪気に笑う彼女に眩む視界はこの世界を否定しているようで

「また会えて良かった」

なんて言葉は可笑しいかな。

「ん、」

［お目覚めですか、マスター。もう二時間もお休みになられていましたが］

Aの男には少し高い声が耳に優しく届く。

［何かお飲み物をお持ちしましょうか？］

「あ、うん。お願い。」

寝ていたソファーから起き上がりラボ中を見渡す。

綺麗になった部屋はまるで自分のものじゃない気がして

心に空いた穴の数だけこの部屋をガラクタで埋めてたのか

と、今更気がついたり。