検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:60,411 hit

第106夜 暗殺者と剣士の優しさ。 ページ8

「……」


あれから……何日たった?

長いような短いような。



感覚が、ない。

昼も夜もわからない。



「……」




瞼に母さんの姿を見ながら、うとうとしていた時。


パラ……


?「ぅわっ!!」

ドスンッ


後ろに、悲鳴と音が響いた。

「……は?」


何? 虫?


後ろを向くと、


その人物も私に気づいたようで。

私の方を向いた。




アリ「……よう、久しぶりだな、A……



 

げ、元気か?」


そこにいたのは、紛れもなく______……


アリババだった。







「……何しに来た。下手すれば、お前も死罪だぞ?」

アリ「……




 



 


______助けたくてさ」


アリババの一言にドキリとする。




アリ「寒いだろ? これ、着ろよ」


上着をふわりとかけられた。



暖かい。





「……」

アリ「……似てると、思ったんだ」

「は……?」

アリ「俺と、A」

「はぁ?」



突然そんなことを言い出す彼に、拍子抜けしてしまう。




アリ「Aの過去……教えてくんねぇ? その……力になるなら協力するし」

「……っ」


コイツは……



どういう思いで、こんな……


「……」

アリ「……!」



いつの間にか涙が溢れた。



「わ……悪い……」

それは、






 






 







 


優しさですか? ……易しさですか?


アリ「A……」

「……話してやるよ」

アリ「……え?」

「……私の、過去」



もう。

死ぬし。



胸に溜めたって、無駄だ。






「私は……ごく普通のムスタシムの国民だった」


私は静かに語り出した。






 




「……幸せだった。……幸せだったよ。





 






 






 




……______でも、ある時を境に……その幸せは、消えた」



 

お知らせ☆((→←第105夜 暗殺者と願い。


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (193 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
設定タグ:マギ , 暗殺者 , 芽音亞   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫陽花 まろ(プロフ) - 涙が最後に出てしまいました.。6年も前の作品ですが、こんなに素晴らしい作品を有難うございました! (2021年6月12日 6時) (レス) id: 8b270542da (このIDを非表示/違反報告)
すず - 感動しました!すごくすごくおもしろかったです!無理しない程度にこれからも頑張ってください。応援してます (2015年11月21日 20時) (レス) id: 16ba3c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
さっくり - うっかり涙が… 感動しました!完結、おめでとうございます。 (2015年9月27日 21時) (レス) id: dcacea1d09 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 感動しました!ありがとうございます (2015年2月22日 20時) (レス) id: 9f8b102774 (このIDを非表示/違反報告)
芽音亞((スマホ - クロさん» そう言っていただけてとても嬉しいです!! (2015年1月25日 12時) (レス) id: b9f8c5bcfd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:芽音亞 | 作者ホームページ:http://あったりなかったり←  
作成日時:2013年11月9日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。