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「い」異常。 ページ2

貴「うっ」

今にも嘔吐しそうな、この会議室の匂いに

顔を青く染め上げているのは、

この物語の主人公である。

什「どうしたですか?」

どうしたもこうしたもない。

僕が体調不良になったのは、すべて此奴の所為だ!

と、心の中で叫んでも聞こえるはずがないが。

貴「だ、大丈夫ですよ・・・」

ビー玉のような眼で、僕を見つめているのは

篠原さんの部下の鈴屋什造である。

什「そですか」

女の子のような、体つきで

よくもまあ、捜査官をやれているものだ。

本人曰く裏口入局だとか・・・

「これで、会議を終わります」

救いの声が聞こえたと同時に、僕は会議室を出た。

《ガチャッ》

有「おい、A。何処行く」

定時には帰りたい僕を止めたのは、

「CCGの死神」と、呼ばれている有馬貴将だった。

貴「自宅ですけど何か」

・・・一番会いたくない人と会ってしまった

僕は後悔した。

もの凄くイヤな予感がしたからだ。

有「アオギリに潜入捜査をしてほしいのだが」

はい。イヤな予感が的中しました

答え?

それはもちろん、

貴「丁重にお断りします」

有「ダメ。上司命令だ」

それ、職権乱用ですよ?

貴「お断りします」

嗚呼、早く帰りたい。

有「お前、アオギリ掃討戦に参加するだろう」

帰りたいがために

僕は、こう言う。

貴「分かりました」

普段は、潜入捜査などしないのだが

今回は情報が不足しているらしい。

ちなみに有馬貴将は、参加しない

貴「ですが、なぜ僕に?」

有「お前が一番暇な役割だったからだ」

とても理不尽です。

当分、自宅には帰れそうもないですね

まあ、独り暮らしだからいいンですけど

貴「そろそろ、失礼しますね」

帰り”あんていく”にでもよろうかな

そんな、呑気なことを考えながら僕はCCGを出た。

「う」裏口。→←「あ」貴方。



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210 - 作者っス。 (2016年9月28日 16時) (レス) id: e732fea85c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:774 | 作成日時:2016年9月1日 15時

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