2話 ページ4
貴方side
ま「おはようございまーす！」
『うるっさ。』
教室のドアを開けた途端、元気よく挨拶をするまふ。
さ「まふ、うるさい。」
おん、坂田。
いつものお前もだよ。
『それと、喜びオーラ丸出しだぞ。』
さ「えっ、隠してるつもりなんやけど…」
ま「だって！」
『おん、分かったから。まふは、声のボリュームを下げろ。うるせぇ。』
俺が、ストレートにそう伝えると、明らかにショボンとするまふ。
…ここにも犬が居たわ。
『それより、席着けよ。もうすぐ朝のHR始まるぞ。』
ま/さ「「えっ。」」
二人は、同時に時計をふり返る。
ま「それ早く言って下さいよ！」
さ「それな〜。」
『呑気な会話してねぇで、早く席着け。先生来るぞ。』
ま「あわわ…」
さ「ちょっと通して〜。」
まふと坂田が俺の席から離れると、俺の周りに女子が来る。
いや、席着けよ。
ﾓﾌﾞ「A君って、真冬君と仲いいの？」
『良いけど。それが？』
ﾓﾌﾞ「好きな色って分かるぅ？」
いや、どう見ても分かるだろ。
『白。それが？』
ﾓﾌﾞ「そうなんだぁ、ありがとねぇ。」
こんなの毎朝だ。
これだから、俺は学校に来るのが嫌なんだ。
この教室は、いつも煩くて、大半の奴らがクズで、
俺にとって“眩しかった。”
-お昼休み-
俺が黙々と弁当を食べていると、
ｶﾞﾗｯ
う「おーい、A居るか？」
うらたが来た。
何故に？
『居る。』
う「ちょっと来い。」
『嫌だ。弁当食ってる。』
そう言いながら、卵焼きを食べる。
ちなみに、俺は甘いやつじゃなくて、だし巻き卵が好き。
『うらたも食べる？だし巻き卵。』
う「良いのか？お前、だし巻き卵好きだろ？」
『だからこそ食ってもらいたいんだよ。感想聞かせてもらって、改善点があれば改善するし、なければそのまま。』
う「あー、分かった。あ。」
『ほい。』
うらたの口の中に、だし巻き卵を入れる。
う「ん。ﾓｸﾞﾓｸﾞ……ちょっとしょっぱくね？」
『入れすぎか…。今は5gだから、4か3か。』
う「覚えてんの？」
『覚えてないと同じ味にできないだろ。』
う「ふーん。それより、なんでまふと坂田に弁当作ってんだよ。」
…彼奴ら、後で説教だからな？
『頼まれたから作った。ただそれだけ。』
う「じゃあ、頼めば作ってくれんだ？」
『気分。』
気分屋だから、その辺は雑だ。
『入れて欲しいものは？』
う「リンゴ。」
『了解。』
仕事が増えたじゃねぇか。
ま、それもこいつらが“友達”でいてくれてるから、か…。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーボカロ(かいりきベアさんの曲多め)
ボッカベラデリタ
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作者名：アイスミントチョコ | 作成日時：2021年1月11日 16時
