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気まずさ。 ページ28










夜になると辺りは静まる。

聞こえるのはラッセルさんが紙の上でペンを滑らせている音くらいだ。


「……。」


気まずい……。隠れて息を吐いた。

わかってる、わかってるよ!!多分というか絶対、私しか気まずいって思ってないこと!!!

ココの警備担当、ボマーさんにすればよかった!っ、いや待て、私はまさか大きなミスをした気がする!!逃がした魚が大きかった気がする!!

そう私の心が叫び出す。一人で悶々としているとコトリ、とペンが置かれる音がした。


「A。」

「……は、はい?」

「お前は空を飛べるのか?」

「……何ですか、その馬鹿みたいな質問。飛べませんよ……。まぁ多少は浮けるんでしょうけど、この本で。」


と私は本―――『堕天使』を見せた。ラッセルさんは少し考えたようなふりをして、キャスター付きの椅子から立ち上がる。そして、私の傍に来て私の頭の上から手刀を振りかざした。


「いっっだぁ!!」

「馬鹿って言ったお返しだ。」

「いやいやいや!馬鹿って言った事は謝りますけれど!普通、人に「アンタ空飛べる?」なんて聞かないですよ!!」

「お前は天使だろうが。」

「人間です!!」


もう何度訂正したって聞いちゃくれない。
私的には天使より不思議ちゃんか魔法使いで良いと思うんだ。30歳越えてないし男でもないけれど。


「それで何でそんな事を?」

「純粋に気になった。」

「私、初めて『純粋』っていうワードが似合わない人見ましたよ。」

「それはお前もだろ。」

「正解ですね。」


お互いに「ハハハハ」と笑いながら目だけ笑っていないという時間を五分程度過ごした。


気が付けば、ついさっきまでの気まずさは無くなっていた。

少女と悪魔。→←君が知りたい。



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海野水(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます!更新スピードがだいぶと遅いと思いますが、楽しい話に出来るように頑張ります! (2019年12月14日 14時) (レス) id: 580090c27d (このIDを非表示/違反報告)
海野水(プロフ) - 銀髪ピアス☆エクスタにゃんこさん» 返信および更新が遅くなってしまってすいませんでした!読み返して下さっている事、本当に嬉しいです!いつも読んでくださって有難う御座います!最近ネタが難産なのですがゆっくりになると思いますが頑張ります! (2019年12月14日 14時) (レス) id: 580090c27d (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年9月25日 15時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
銀髪ピアス☆エクスタにゃんこ(プロフ) - いつも読まさせて頂いてます!純粋にとても面白い作品で何度も読み直してしまうほど好きになった作品です☆ 続きも楽しみにしております! (2019年7月18日 10時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
海野水(プロフ) - 帝華さん» ありがとう御座います!更新はゆっくりですが、これからもよろしくお願いします! (2018年3月26日 17時) (レス) id: 580090c27d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海野水 | 作成日時:2017年12月1日 15時

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