兄妹2 ページ34
『……お兄ちゃん、あの………ごめ』
咲夜「ごめんっ!!」
『へ…………?』
私が勇気を振り絞って謝ろうとした瞬間、私よりも先にお兄ちゃんが謝ってきた
咲夜「ほんとにごめん。俺、Aのこと全然わかってなかった…」
咲夜「Aに最低な言葉ぶつけて、Aのこと傷つけて………」
お兄ちゃんは、俯きがちにそう言ってきた
(お兄ちゃん……違うよ…お兄ちゃんが悪いんじゃない………)
咲夜「俺、兄ちゃん失格だな…」
『そんなことないっ!』
咲夜「A………?」
お兄ちゃんの言葉に、私はそう叫んだ
『ちがうもんっ!お兄ちゃんはいつも優しいし、おもしろいし、私のことを一番に考えてくれる…!』
『私にとってお兄ちゃんは、世界でたったひとりの最高のお兄ちゃんだもんっ……!!』
いつの間にか、私の頬からは涙が零れ落ちていた
しかし私は、自分の気持ちを最後までちゃんと言い切った
咲夜「A………」
『お兄ちゃん……っ!』
そして私は、お兄ちゃんの元まで駆けていき、思い切りお兄ちゃんに抱きついた
『ごめ……おに…ちゃん、ごめ…なさい……っ』
咲夜「俺の方こそ、ほんとにごめん…!」
大泣きして、もう何を言っているのかわからない私の言葉に、お兄ちゃんはそう言って私のことをぎゅっと抱きしめた
『うっ……ふぇ…っ、おに、ちゃ……ごめ…っ』
咲夜「昔から泣き虫なとこ変わんねぇな〜」
『らってぇ……うわぁぁぁん……』
咲夜「あーあー、そんな鼻垂らして〜」
お兄ちゃんはそう言って、私から溢れ出す涙を自分の服の袖で拭った
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なっち5088(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいし、楽しみです! (2019年12月14日 14時) (レス) id: 8b28a7c7f0 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜(プロフ) - なっち5088さん» リクエストありがとうございます!ドSのみなさんいいですね〜!誠心誠意書かせていただきます! (2019年12月14日 7時) (レス) id: 21d5e627ad (このIDを非表示/違反報告)
なっち5088(プロフ) - リク失礼します。内容が夢主が突然お城の姫になり、そこで仕えてた騎士たちが天月さん達だったというお話を書いていただきたいです。甘々ぐらいで、皆さんドSにしちゃってください。今まで出てきた人達を全員出して欲しいです。ご検討お願いします。 (2019年12月13日 9時) (レス) id: 8b28a7c7f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃菜 | 作成日時:2019年11月14日 1時