歌い手様にはご注意を！？５【天月】

送り主 ページ21

『ふぅ………今日も疲れたなぁ……』








今日はアニメの収録があったので、今はその帰り道です






薄暗くなった空を見上げながら、私はそんなことを呟いた








((ポキポキ







『ん？』






すると、スマホが新着メッセージを知らせる音を鳴らした






そのメッセージを見ると、送り主はまーくんだった







まーくん今録音終わった!






私もさっきお仕事終わったよ〜






まーくんおっ!ほぼ同時じゃん!






そうだね!今日もお疲れ様!






まーくんAもおつかれ〜!







私たちはそんな他愛もない話をする






でも、それがすごく嬉しくて自然と笑みがこぼれる








(はぁ………まーくんに会いたいな…)







お互い仕事が終わるのが遅くなってしまったため、今日は会えなくなってしまったのだ





ちょっとしか離れてないのに、今すぐにでも会いたいと思ってしまう






ずっと一緒にいたいと思ってしまう……









(……って、ダメダメ！！)






まーくんはただでさえ忙しいのに、私のワガママなんかに付き合わせちゃダメでしょ！







私はひとりでそんなことを思って、ブンブンと頭を振って切り替えていると、再びピコンとメッセージが送られてきた








まーくんAに会いたい







『っ………///！？』







たったそれだけのメッセージだったが、私は一瞬で顔が熱くなってしまった







(なんだ……まーくんも同じこと思ってたんだ…)






私もまーくんに会いたいよ








私はそう送り返すと、ギュッと愛おしそうにスマホを握り締めた









((ポキポキ







『あれ？今度は誰だろ…？』






まーくんではない人からメッセージが送られてきたため、私はスマホに指を滑らせて新着メッセージを見た








お兄ちゃんおひさ〜A!お兄ちゃんが帰ってきたぞ〜!








その送り主は────







『…えっ！？お兄ちゃん！？』

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