歌い手様にはご注意を！？３【天月】

予定 ページ32

『はぁ……っ、はぁ………急がなきゃ…』







バイトが終わり、私は息を切らせながら走っていた















事の発端は1日前──





((ポキポキ





『ん、あれ？まふくんからだ…何だろう…？』





お風呂上がり、私が髪を拭いているとスマホが着信を告げる音を鳴らした




LI〇Eを開いてみると、それはまふくんからだった






まふ《Aちゃんって明日予定とかある？》





『明日か……明日はバイトが午前中にあったはず……』




まふくんにそう聞かれたので、私は明日の予定を思い出してそのまま返信した






まふ《そっか！んー……じゃあ午後からうちに来れる？》





『まふくんのお家…？』





まふくんのお家か〜！お邪魔するのは初めてだよねっ！









……って、え…？……ん？






まふくんのお家ぃぃぃ！？！？









え、まじですか……。天月さんのお家に留まらず、
まふくんのお家にもお邪魔してよろしいのですか！？






『はっ…！い、いけない！とりあえず返信しなきゃ……！』





私はグルグルと色々なことを考えていたため、返信するのを忘れてしまっていた







(まふくんのお家……行ってみたい……から、おっけーしてもいいよね！)





『うん！大丈夫だよ！……っと、送信！』






あれだけ悩んでいたのに、私は自分の欲望に負けて承諾の返事を送ってしまった






(だって行きたいものは行きたいんだもん！！)







すると、まふくんから《ありがとう！じゃあ詳しいことはまた後で！》という返事がきた




きっと家の場所とかを教えてくれるのだろう






私はそんなことを考えて《了解です！》というスタンプを送った


















そして、時は現在に戻る





バイトが少し長引いてしまい、このままでは約束の時間ギリギリになってしまう





(はやく……はやくしないと……)





私はそう思って、走るスピードを上げた

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