歌い手様にはご注意を！？３【天月】

ドキドキ ページ29

『私………絶対諦めないから……っ！』









シーンと静まり返る空気









監「………はーい、おっけー！んじゃちょっと休憩しようか〜」





全「はーい」





『はぁ……よかったぁ……』








みなさん、こんにちは！




浦田さんと共演するアニメの続編が決まったので、今日はその収録でスタジオに来ています！





出番も結構あるので緊張しています…






(あー、どうしよ…まだ心臓バクバクしてる…)





収録自体はもちろん初めてではないけど、マイクの前に立つとやっぱり緊張しちゃう…







うら「おつかれ。前より上手くなったじゃん」





私が席に座って未だにバクバクとうるさい心臓を抑えていると、上から声が降ってきた






『う、浦田さん！！』





その声で顔を上げると、そこには浦田さんが立っていて私に水を差し出してきた





私は『あ、ありがとうございます！』とお礼を言って、差し出された水を受け取った







すると浦田さんは、私の隣の椅子に座り自分の水に口をつけた







(ん？あれ…？ちょっと待って……)






私は何か引っかかることがあって、先程の記憶を巻き戻した







(あれ……やっぱり………！)






『う、浦田さん！さっき私のこと褒めましたよね！！！？』





うら「っん！？……っ、ぷはっ……おま…っ、ｹﾞﾎｯ……いきなり大声出すんじゃねぇよ！！」





私がいきなり大声を出したから、浦田さんはむせてしまい、そして今度は浦田さんが大声で私のことを叱った





『あ……す、すみません………』





浦田さんに叱られて、私はしゅんと縮こまった







そんな私の様子を見た浦田さんは、「はぁ…」と小さくため息をついてから、ばつが悪そうに頭を掻きながら口を開いた

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