歌い手様にはご注意を！？３【天月】

優しい手 ページ17

顔を上げると、そこにはまふくんの顔があった





まふ「ほら、僕の手ひやってしてて気持ちいいでしょ？」




どうやらまふくんは、熱を帯びた私の頬を冷やすために手を当ててくれたようだ





(ほんとだ……まふくんの手、冷たい)





熱を帯びた私の頬にはとても気持ちがいい冷たさだった






『うんっ気持ちいい…ありがとう、まふくん！』





私はまふくんにそう言って笑顔を向けた



まふくんのおかげで、私の頬はすっかり熱を引いていた






まふ「えへへ、よかった〜！」




私とまふくんが笑い合っていると、横から声が飛んできた







そら「あれ？Aって、まふまふのこと"まふくん"って呼んでたっけ？」





あま「それ僕も思った！」





うら「しかも敬語じゃなかったよな」





さか「えっ、え！？いつの間にそんな仲良うなってたん！？」






みなさんはなぜか驚愕の声を上げていた






まふ「ふっふっふ〜、羨ましいですか？羨ましいですよねっ！」





未だに驚きを隠せないみなさんに、まふくんは誇らしげにドヤっという顔でそう言い放った







そんなまふくんを見て、うらたさんとそらるさんは「うぜぇ…」とでも言いたげな表情をしていて、
天月さんと坂田さんは「いーなーいーなー！」
「まふだけずるいぞ！」などと、駄々をこねている子どものように騒いでいた






(えっと……え…？なぜか大変なことになっている…？)







まだ騒ぎが収まらない状況の中、私が混乱していると、そらるさんがみなさんの声を一瞬で断ち切るように割って入った





そら「で？何があったの？」

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