#13 ページ14
.
あれから放課後。
今は部活の時間だが、なぜか今日はもう疲労困憊。
集中力もいつもより切れるのが早いし、
何も無いところで躓きそうになったりした。
絶対
どうやら体力的にも精神的にも疲労が溜まっているようだ。
「あ、Aちゃん。小節番号数え終わった?」
『あ、あぁ。はい。あっとるかは分かりませんけど……』
「私、136だったよ」
『え"っ、』
自分の楽譜を見てみれば最後は140と書かれていた。
めっちゃズレてるやん!
最悪や……。
「いや、間違ってるの私かもしれないし。いつもそうじゃん」
『一緒に確認してくれませんか……』
先輩と確認したところ、自分が間違っていた。
やろうな、そこは謎の自信があった。
しかし問題はここからで、
自分の小節番号は32小節目から間違っていたのだ。
つまり、4分の3以上もう一回消して同じ作業のやり直し。
『もう最悪や……』
その後もお気に入りの吹きやすいリードは割れるわ、
ピッチは合わないわ、メトの調子は悪いわ、
合奏中他パートの指導は長いわで、割と散々だった。
『お姉ちゃんもう疲れたよ"ォ"ォ"ォ"オ"オ"!!!』
星乃「あれまぁ、今日は一段と荒れとんなぁ」
所属する部活が違うせいで、いつも自分より絶対早く昇降口で待ってくれているお姉ちゃんに飛びついた。
そうしたら、抱きしめてヨシヨシと背中をさすってくれる。
お姉ちゃんの優しさが身に染みるよォ……。
星乃「じゃあ帰ろか」
『おん』
お姉ちゃんと手を繋いで、
今日部活であったことをぶちまけながら正門へと歩く。
だがしかし。
今日の正門は何やらいつもより騒がしいようだった。
.
419人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:希 要 | 作成日時:2021年11月21日 23時