ギャングスターが王子になるらしいよ (ページ7)

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アナと雪の女王ページ7

初めての舞踏会は18歳の日だった。そう、甘い香りが漂う、チョコレートが美味しかった日だ。あの日、運命の人とであった。
彼は遠く離れた国の1番下の王子だそうだ。話すうちに段々とときめいてきた。突然、何かを言いたくなったAはねぇ、聞いて！と彼、ジョルノ・ジョバァーナに語りかけた。

「どこにも出口の無い日々が突然に変わりそう」

そう告げると、ジョルノも目を開いて僕もですよ、と言い出した。

「僕も同じことを考えていました。だって、どこにも居場所のない日々で、探し続けていた、こんな人を」

と彼はAの顎を掠める。愛おしそうに。くすぐったいわ、と笑うAは続けた。

「変わる」
「君と出会えて」
「全てが」
『初めてのときめきだ』

2人は一緒だから楽しめる、そう思っていた。本気でこの堅苦しい生活から飛び出せる、そう思っていた。2人は城を探検した。時にはツルツルの床をスケートのように滑り、並んで、流れ星を見て。

「教えてください」
「え？」

今度は彼が突然言い出した。

「何が好きか？」
「サンドイッチ！」

と即答した彼女にジョルノは嬉しそうに、

「僕と同じじゃあないですか！」

と言った。似たもの同士ね！とAはジョルノに抱きついたが、彼はその身を離した。そして、彼女の前で跪き、

「おかしなことを言ってもいいですか？僕と結婚してください」

と、Aの手をとって言った。

「もっとおかしなことを言ってもいい？」

彼女の答えは決まっていた。

「もちろん！」