記憶その66 ページ21
gr「貴様達は一体何者だ。何しにここへ来た。答えろ」
ふと最近奴 隷の子どもたちを誘拐する奴 隷攫いがいるという話を聞いたのを思い出す
グルッペンはこいつらがそれやと疑っとんるか
確かにこんな子供でも油断させるための使いかもしれん。奴 隷攫いは貴族という話もあるし油断できんな
グルッペンの言葉に少女はキョトンとした様子を見せる
『私？私はこの国の…』
？「わああああああ！！えと、あの、そこら辺に住んでる平民です！道に迷っちゃって！」
少年は慌てた様子で少女の言葉を遮る
怪しい
なんか隠しとるな
絶対平民なんて嘘やろ
？「Aちゃん言ったらあかんて！(コソッ)」
『ありゃ、ついうっかり(コソッ)』
今度は三人で集まってコソコソと話しだす
中々答えの出ない事に苛立ちを覚え口を開きかけた時
雲で隠れていた月が顔を出しふいに冷たい風が激しく吹いた
『さむっ！』
そう言う少女のローブは風にあおられ先程まで隠れていた顔が月明かりに照らされる
そこで初めて彼女の宝石のような赤い瞳と目が合い一瞬息が止まる
俺とグルッペンと同じ瞳
tn「不吉の目……」
気づいたらそう口に出していた
彼女は肩をビクつかせ強張った表情だったがそれはほんの一瞬で柔らかい笑みに変わる
『一緒やね』
そう言って嬉しそうに無邪気に笑う
しかしそれとは裏腹に後ろの二人の少年はどこか悲しそうな顔をして心配そうに彼女の方を見ていた
"不吉の目"
小さい頃からこの赤い目の事をそう呼ばれ、近所の子供や大人達から腫れ物みたいに扱われていた。奴 隷になってからもそうだ。
何でも昔からこの国では赤い目を持つ者は不吉の象徴とされていて、周りに災いをもたらし関わったものは不幸になると言われていた
グルッペンも同じで、貴族だったときに親や周りの貴族から酷い扱いを受けていたらしい
初めはそんなのただの迷信やろ、と思っていたが奴 隷になってからいつしか本当かもしれないと思うようになっていた
こいつも同じなんやろうか
すると俺の後ろにいたオスマンが少女を見た途端「うそ……」と声を漏らす
os「その白い髪……A･ルベルト皇女様やん」
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ごまプリン(プロフ) - 紗由さん» はじめまして！ありがとうございます！作りたての時から書きたいなと思ってたので面白いと言っていただけて良かったです！次の過去編も楽しんでもらえるよう頑張ります！！ (2021年6月7日 22時) (
レス) id: 6ebd880c68 (このIDを非表示/違反報告)
紗由(プロフ) - はじめまして。こんにちは。夢主ちゃんの過去編面白かったです！学校で朝通知がきて放課後までずっと楽しみでした!tntnさんたちの過去編も楽しみにしてます！ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 0ea605d8d3 (このIDを非表示/違反報告)
ごまプリン(プロフ) - CO2さん» ありがとうございます！大好きと言ってもらえてめっちゃ嬉しいです！！亀さん更新は中々直りませんが（泣）完結に向けて頑張ります！！ (2021年1月11日 14時) (レス) id: 6ebd880c68 (このIDを非表示/違反報告)
CO2(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品大好きなので、亀更新でも続きを書いてくださるだけで凄く嬉しいです！！これからもごまプリンさんのペースで無理なく更新していってください(o_ _)o (2021年1月11日 6時) (レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまプリン | 作成日時：2020年12月29日 2時
