54.保健室 ページ7
貴方side
あれからみんなが戻ってきて、みんなで帰った。
みんなで帰ったけど誰も、一言も喋らずに帰った。
それほど金木くんが居なくなったのはあんてぃくメンバーにとっては辛いことだったのだ…。
私もだけど。
私とヒナミとトーカは次の日学校があるからとあんてぃくの奥の部屋で寝かせてくれた。
そして今日また学校に行かなきゃ行けない。
正直行きたくない。
私とヒナミがこんなテンションで行ったら多分E組の人達は怪しがって何か探り出すと思う。
『ヒナミ…行くよ。』
ヒナミ「…うん……。」
店長「いってらっしゃい。」
『いってきます。』
ヒナミ「い、いってきます…」
トコトコ
やっぱ、学校行く時も無言になるよね…。
『…ついた……。』←これぞ、小説の力!!
ヒナミ「………。」
ガラッ
カエデ「あ!2人とも、おはよう!!」
『おはよう。』
ヒナミ「…おはよう……。」
渚「テンション低いけど、大丈夫?」
『…別に何もないよ……。』
やっぱり、渚は感がいい。あと、殺せんせーも。ていうか、E組のみんな感がいいよね。
スマホで写真をテキトーに見てると、あんてぃくメンバーで撮った写真が出てきた。もちろん、金木くんも入ってる。
『ヒナミ、これ見て…。』
ヒナミ「!!」
ヒナミも金木くんのこと、大好きだっもんね。
ヒナミ「お兄ちゃん…。」
あ、私とヒナミこのままじゃここで泣いちゃう。
ガラッ
殺せんせー「皆さん、おはようございます!」
殺せんせー来ちゃった。
トコトコ
殺せんせー「こらっ!どこ行くんですか?!
天倉さん!笛口さん!」
『ちょっと、保健室に。』
殺せんせー「体調がすぐれないんですか?!
大丈夫ですか?!」
E組「「「「うるせーよ!!」」」」
殺せんせー「(ノД`)シクシク」
トコトコ
ガラッ
保健室、そういえば来るの初めてだな。
ヒナミ「うわぁぁぁぁぁ…ヒクッ、ヒクッ」
『う、うわぁぁぁぁぁ…』
あーあ2人、泣いちゃったよ。
ヒナミ「なんで、お兄ちゃん私達のところからいなくなったの?もっと一緒にいたかった!」
『私も…金木くんと、もっと一緒にいたかった!金木くんのコーヒーもっと飲みたかった!
なんで、あんな所に行ったの…?』
やっと、本音が言えた…。
ちょっとスッキリしたかも。
でも、私とヒナミはこの場面をE組のみんなに聞かれてただなんて知らなかった。
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作者名:ルン | 作成日時:2018年8月23日 22時