【第五人格】雪の日だけに現れるサバイバー【男主】 (ページ23)

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〆〆

廊下に来ると僕を待っていたかのように笛の綺麗な音が聞こえてきた。

その音を辿れば雪くんの部屋にたどり着きいつものように入った。

『起きててよかった…お茶、用意しておいたよ』

部屋に入れば和室に案内され半透明の姿の雪くんと一緒に雑談をして過ごした。

どんな話でも熱心に聞いてくれてたまにクスリと笑う仕草がとても美しい…目を奪われてしまう。

きっと僕は友達として好き、ではなくて恋の方で好きだと思っている…。

恋に性別は関係ない、昔本で見た言葉を思い出した。

まだ仲良くなって数日しか経っていないけど完全に僕は雪くんの事を好きになってしまっていた。

『“イソップくん”ぼーっとして大丈夫？具合が悪いなら部屋で休んだ方がいいよ』

イソップ「あっ…いや…ごめん」

『イソップくんは好きな人……居る？』

その言葉を言われて僕はドキッとした。

返すのに戸惑ってしまい小さな声で「あっ…えっと」と繰り返し言っていると雪くんが口を開いた。

『僕はね、居るんだよ。とても優しくて真面目で話し上手で…銀のさらさらの髪で暖かい…こんな体なのに毎回来てくれる…』

イソップ「えっ…」

『友達として僕は一番君のことが好きだよ。あ、告白って思っちゃった？』

クスッといたずらっ子の顔で笑う雪くん。

一瞬期待してしまった自分が恥ずかしい…。

僕は雪くんに芽生えていた恋心を隠して「びっくりしたよ」といつも通りの調子で返した。

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