〆1_5〆 ページ17
〆〆
イソップside
僕が腕を掴むとAは小さく言葉を呟いてそのまま倒れた。
急いで駆け寄り声をかけた、するとAがムクリと起き上がって歩き始めた。
イソップ「A、待って！」
Aの後を急いで追いかける。
移動している間にAは小さな声でひたすらブツブツと言葉を発していた。
『逃げなきゃダメだ。隠れなきゃ。戻りたくない。いきたくない。忘れなきゃ』
その言葉を虚ろな目で繰り返し呪文のように言いながらたどり着いたのは美智子さんらしき人が踊っている場所がある池。
何をするのだろうと思って見ていると背後から大きな声がした。
『〈Aッッ！戻ってきてっ！〉』
イソップ「Aが…2人？」
『〈ちっ…なんでよりにってアンタが…〉』
イソップ「どういう訳か説明してくれません？」
『〈する訳ないでしょ。もうゲートは空いてる。さっさと出て屋敷に戻れば？〉』
そう言われて確認するともうゲートは空いていて僕とA以外は脱出していた。
でも僕はゲートに向かわなかった。
イソップ「ちゃんと説明してくれるまで出ません、説明するまで着いていきますから」
『〈めんどくさいな。勝手にしろ…邪魔したらダウンさせるから〉』
そう言って小さな注射器を僕に見せつけた。
『あれ……ここは』
はっと我に返る透明なA。
透明じゃないAを見ると顔を青ざめさせ狂ったように叫び始めた。
『嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ！近づかないで！来ないで！怖い！嫌だ！』
凄まじい拒絶反応を起こす透明なAに透明じゃないAは急いで近づいて抱きついた。
すると透明なAは悲鳴をあげながら消えてしまった。
何が起こっているのか全く僕には理解ができなかった。
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【湖の宝石】(プロフ) - 100票目はいただきました！もっと早く出会いたかった…とても面白かったです！ (2022年1月21日 19時) (
レス) @page10 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ@wrwrdファン(プロフ) - づらﾞずぎるﾞよﾞおﾞぉぉ!!!!!神作だよ〜！ (2021年7月16日 23時) (レス) id: 602d714d2e (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - 面白かったです！自分はこう言う系はあまり好きではありませんが、面白いです！なんか物語に夢中になるような！（語彙力皆無）完結おめでとうございます！ (2020年6月21日 23時) (レス) id: c3efaf6a5b (このIDを非表示/違反報告)
水歌(プロフ) - 面白かったです(*^^*)最後ボロ泣きしましたけどｗ完結おめでとうございます (2019年6月26日 19時) (レス) id: 32dfbb9933 (このIDを非表示/違反報告)
第五はまってるやつ(プロフ) - はやさん» ありがとうございます！ (2019年6月22日 12時) (レス) id: 14b9ab2e56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：第五ハマってるやつ | 作成日時：2019年5月27日 14時
