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勢いよく開いたドアの先にはうちのクラスの担任の先生が立っていた。





「ねえ、あんた達何してるの?」


あ、やばい。と思った時にはもう遅く。中居さんの成績表は床に落ちた。




「これ、見たの?」

『み、見てません!』

「そうです!まだ見てへん!」

「まだ?ってことはこれから見ようとしてたのね、忘れていくのも悪いけど、勝手に人のものを見てはいけないでしょ?」




ということで、っと先生が言って、冒頭に戻る。








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「あのおばさん!!許さん!」

『あんたのせいだからね、もう』




夏の日差しの中、プールサイドに立つ。
制服で来てしまった。汚れるしスカートだし。
日焼け止めも塗ってない。


全てはこいつのせいだ。





「あっちぃ〜!!
そだ、うらたさん、電話したら来てくれると思う?」

『え、なにわたる呼ぶの?』

「なんで嬉しそうなの」



ムスッとした坂田は制服のズボンのポッケからスマホを取り出した。そうか、わたるが来てくれれば少しは楽だ。






「...もしもしうらたさん!今から学校来れる?...うん、そう!.....えー、来てくれへんの?...Aもおるで!...何その言い方〜、え!ありがと!待ってるな!...うんじゃ!!
うらたさん来てくれるって!」

『うっしゃぁあ!!救われた!ありがとう神様』



青空に向かってそう叫び大きくガッツポーズ。



「あんた達遊んでないでしっかりやるのよ?終わったら報告しに来ること、いい?」


そう言って、担任の先生は涼しい職員室に戻って言った。







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「よぉーしやるかー、」

『てかなんで、夏休みにこんなことしなくちゃいけないの、普通夏になる前にやるよね。』

「まぁな、なんかの規制で今年プールなしになったしな。」




ほいっ、と坂田は私に向かってホースを投げた。
私はすぐキャッチした。

あれ、このホースなんか出口歪んでない?
これ大丈夫なの?使えるのかな




「ほないくで!」

『え、ちょっ、...さか...っ!』



勢いよく蛇口をひねったあほ。
私の顔面や制服に勢いよく水がかかる。



「あっ、ごめんwww」

『くそボケナスあほの坂田』




あぁ神様、仏様、うらた様。早く来てください。









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作者名:はなの | 作成日時:2018年8月17日 2時

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