深海奏汰の妹ですが何か？ (ページ10)

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キュウページ10

「待たせてごめんね桃李」

「大丈夫だよ！誰と話してたの？」

「病院フレンズ？旧友？あ、僕のAと話してたのさ」

『私は天祥院のお兄様のものにも病院フレンズにも旧友にもなった覚えはありません』

何を言ってるんですか…この方は…このピンク髪の方に誤解されたらどうするんです

「ふーん知り合い？」

「いや僕の、、」
『そんなところです！！』

天祥院のお兄様を遮り何とか誤解を与えないようにしないと…

あれ…でもこのピンク髪の方どこかで…

「あれ？！もしかして柊の…」

『もう柊ではありません…』

「え？でも僕たち昔遊ばなかったっけ？」

『はい…桃李お兄ちゃん……そうなのですが…今は……』

事情を話そうとすると桃李お兄ちゃんは私に抱きついてきました。

「Aー！やっぱりそうだよね♪なんか見たことあると思ったら…久しぶりだねA」

「へぇ僕より桃李の方が先にあっていたんだね…なんか悔しいなぁ」

「今は柊はどうなったの？」

言わなくては…そのことを…桃李お兄ちゃんに…

『実は………』

声が……出ない……言わなきゃいけないのに…

家族に…

捨てられた……と……

言わなくては……
桃李お兄ちゃんが不思議そうな顔をしてる…はやく…はやく…

「Aはぼくのいもうとです。それいがいのなにものでもありませんよ」

兄様……！！！

「ふーん…言えるときにAからも聞かせてね？僕はいつでも待ってるから！」

桃李お兄ちゃん……！
お兄ちゃんの優しい声にジーンと来ます

「Aさんってもしかしてお兄ちゃん3人もいるんじゃないかぁ？奏汰さんに英智さんそして桃李さん」

『…私が公認してるのは兄様と桃李お兄ちゃんだけです…』

「Aちゃんそんなこと言わないでくれよー」

付きまとってくる天祥院のお兄様を華麗に交わし、兄様に抱きついた。

「どうしました？A」

「兄様…先程はありがとうございました…」

「いえ…いもうとをたすけるのはあにとしてとうぜんですよ…♪」

兄様に撫でられてる瞬間が一番落ち着きますね…♪