*.+ﾟアクアリウムと流星群*.+ﾟ【あんスタ】【深海奏汰】 (ページ44)

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初出勤ページ44

今日から本格的にマネージャーとしての仕事が始まる。

高校卒業後運良く絵の仕事がもらえた私はずっとイラストを描いて生活をしてきた。

そんな私がまさか会社に出勤して働く日が来るなんて…
お母さんにも驚きを通り越してエイプリルフールじゃないよ？と疑われてしまった。

ドキドキしながらESの中に入る。

ようやく場所を覚えたエレベーターに乗りスタプロの事務所に向かう。

エレベーターの中は大企業とは思えないほど人が少なく一人でいる時間が長かった。

来る時間間違えたかな………

不安で更に心臓がバクバクする。

エレベーターが止まるとまるで壊れたロボットの様にカクカクとした動きで事務所へ向かった。

「あれー？見ない子だ？どうしたの？スタプロに用事？」

『ひゃあああ！』

「ごめんごめん！驚かせちゃった？」

び、びっくりした…緊張で全く周りが見えていなかったことを反省する。

『すいません…！今日が初めてで緊張していて…』

「そうなんだ！もしかして噂のマネージャー？ち〜ちゃん先輩から聞いてるよ」

『ち〜ちゃん先輩…？…………………あ、守沢さんですか？』

「そうそう！あ、自己紹介するね俺は明星スバル！明るいに星で、あけほし！カタカナでスバル！覚えやすいでしょ？」

凄い…！めっちゃわかりやすい…！！凄いコミュニケーション能力だ…！！

『七瀬Aです…！よろしくお願いします！』

明星さんみたいに詳しく説明できなくて申し訳ない。

「七瀬……じゃあななみんだね！よろしくね！ななみん！」

『ななみん！？』

「嫌だった？」

『いえ！全然！！あだ名つけられることなかったのでむしろ嬉しいです！ありがとうございます！』

「ななみん面白いね！じゃあ名付け料でお金くーださい！」

『え？』

お、お金…？お金？
急な申し出に混乱しつつ財布からお金を取ろうとすると

「こらお金をたかるな明星」

「いった〜…だからって叩かなくていいじゃんホッケ〜！！」

「うちの明星が迷惑をかけたようで申し訳ないほら行くぞ」

「じゃあね〜ななみん！頑張って〜」

何があったのかわからないまま嵐のように時間が過ぎ去っていった。

でも明星さんのおかげで少し緊張が和らいだ気がする…

気を取り直して天祥院さんに挨拶しに向かった。