*.+ﾟアクアリウムと流星群*.+ﾟ【あんスタ】【深海奏汰】 (ページ5)

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アクアリウム③ ページ5

「さあ、きをとりなおしておさかなさんの『まめちしき』でもききますか？」

『ありがとうございます！』

館長さんの魚に対する知識の量は並大抵のものではない
この前はチョウチンアンコウの提灯が光るのは先端に発光バクテリアを集めているからと教えていただいた
何気に館長さんの豆知識を聞くのも私の楽しみのひとつである

「そうですねぇ…じゃあきょうはこれにします」

私はワクワクしながら館長さんの声に耳を傾けた

「Aさんはすいぞくかんでさめさんがほかのおさかなさんたちをたべないりゆうってしってますか？」

『そういえば知らないかもです…』

「ふふ…♪そうですよね〜うみのなかではたくさんのおさかなさんをたべつくすあのきょうぼうなさめさんがすいぞくかんではおとなしくしているのははじめてみたらおどろきますよね？」

館長さんは説明しながらサメの泳いでおる水槽をゆっくりと指を差した

「さめさんがほかのおさかなさんたちをたべないりゆうはかんたんなことです」

指先で魚を描きながら館長さんは説明を続ける

「すいぞくかんのさめさんたちはいつもえさをもらっているのでほかのおさかなさんたちのことをたべないんですよ」

「こっそり食べているとかじゃないのか！？」

目を見開きながら質問する守沢さんににこやかな表情で返す

「そうなんですよ〜♪さめさんはおなかがすいていないかぎりほかのおさかなさんのことはたべませんでも…」

そういうと館長さんは私達の目の前からいなくなっていた
焦って水槽から目を離し後ろを振り向こうとした瞬間

「おなかがすいたらたべちゃいますね〜こんなかんじに」

館長さんが後ろからぱくっという効果音を言いながら私と守沢さんをめがけて抱きついてきた
私は思わず叫び声がでてしまったが私の叫び声は守沢さんの叫び声にかき消された

「あう…ちあきうるさすぎですよほらまわりからちゅうもくをあびちゃったじゃないですか…」

「ううすまん！」

この一連のやり取りで気付いたのかまわりがざわつき始めた

「あれって流星隊の守沢千秋と深海奏汰じゃない…？」

「え！だよね！？サインとか貰いに行っても大丈夫かな…？」

まぁ正直この展開には慣れた館長さん達は人気ユニットゆえに割とすぐにバレる
彼らはファンサービスが手厚くすぐにファンにサインをかこうとする
それこそはじめの数回はどうすればいいのかわからなくてあたふたしてしまったが私はいつも通り二人を連れてstaff onlyの扉まで急いだ