第 ５ ２ 話 ページ11
＿Aside＿
いつの間にか、俺の喉元に剣先を突きつけられていた。
俺は、一気にそいつから離れた。
深「うわぁ〜…何その反射神経…。本当に人間なの…？」
は？ 別にこれくらい普通だろ…
深「まぁ、僕の勝ちでいいよね？君、鬼呪装備手に入れたばっかりでしょう？鬼の『具現化』も『憑依化』も教わってないみたいだから仕方ないよ」
具現化？ 憑依化？
深「さて暮人兄さん…これで僕の嫌疑は晴れたかな？あきらかにAちゃん、僕のこと知らない反応でしょ？これ」
あいつにそう言った後、また俺の方に向きなおり
深「実は今、グレンと仲がいい僕も疑われて面接されてるんだよねぇ」
『おい、俺はスパイなんかじゃ…』
俺がそう言うと…
暮「黙れ。スパイの言うことは聞かない。」
そう言い、あいつが合図すると、奥から君月と与一が出てきた。
しかも、傷だらけだ…
『っ！ 君月！与一！ おい、どう言うことだ！！』
暮「逆らえば仲間を殺すぞ…。真実だけ話せ。」
こいつ、やり方が汚ねぇ…
暮「それでは、質問を始める。」
俺はあいつからいくつかの質問をされた。
その度に俺はちゃんと真実を話しているのに、どんどん君月と与一が傷つけられていく…
暮「お前は名字に百夜の名を持っているが、かつて日本最大の権勢を振るった呪術組織 百夜教 の生き残りか？」
は？ 何訳わからないこと聞いてんだあいつは…
『知らねぇよ…そんな事…。ただ、孤児院の名前を付けただけで…』
暮「お前は何も知らないという顔をしているが、おそらく事実だろう…。それがグレンのやり口だ」
さっきから、何言ってんだよあいつは！
訳わからない！！
グレンは俺に何か隠してんのか！！
暮「だが 百夜教 はかつて、まだ人間が地上で栄華を享受していた時代…俺たちよりも質が悪い宗教組織だった。
そして 百夜教 が運営していた孤児院はすべからく、身寄りのない子供を集めて人体実験をしていた。お前らは恐らく呪術実験のモルモットだ」
呪術実験の…モルモット？
『な、何のことだよ…。どういうことだよ…』
暮「知らなかったのか。グレンはお前の中の何かを利用しようとしてるんだぞ。 だから、百夜A。俺の部下になれ。俺がお前を導いてやる。」
さっきから、何が何だか分からないけど…
『先に君月と与一を解放しろよ…』
．
キリ悪…
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作者名：ﾎｯﾄﾐﾙｸ | 作成日時：2018年5月24日 0時
