第 4 3 話 ページ2
_ミカside_
『う…うああぁぁぁァ゛ァ゛!!!』
グ「……始まった。」
Aちゃんの片目が真っ黒に染まったと思っていたら、いきなり苦しそうにもがき叫び、背中から黒い翼のようなものが生えてきた。
ミ「やっぱり人間どもは……Aちゃんを!!!」
優「ミカ!!」
優ちゃんに呼ばれて、振り向くと優ちゃんがとても憤りを感じている顔をしていた。
僕達はAちゃんを見た。
『つ、つ、ツツツツツ罪人は……罪人は……ミナミナミナ皆殺しだ』
駄目だ…完全に正気を失っている。
Aちゃんが人間の方に行きながら、軽く剣を振るった。
優/ミ「 ッ?! 」
Aちゃんが剣を振るった所は、とても大きく凹んでいた。
優「な、なんだ……この力…。」
フェ「あれ、何?」
グ「さぁ、何だろうねぇ?」
フェ「また君ら人間お得意の人体実験? 正直怖くなるよ…。おまけに君らはいつもそれを制御できないし。ほら…」
僕はフェリドが指差した所を見る。
そこには、
ミ「っ! 駄目だAちゃん! 優ちゃん、一緒にAちゃんを止めよう!!」
優ちゃんにそう伝え、二人でAちゃんの所に行く。
Aちゃんはブツブツと何か喋っていて、周りのことは見えてないみたいだ。
これが、終わりのセラフ……なのか?
僕達が人間に近づくと、ちょうどAちゃんが人間に剣を振り下ろしていた。
ミ「だ、駄目だ!Aちゃん!!」
僕は咄嗟に人間の前に出た。
Aちゃんが振り下ろした剣が刺さる。
ミ「ウ゛ッ!!」
優「ミ、ミカ!!!」
シ「あ、貴方…なん…で……。」
人間が驚いた顔で僕を見る…
ミ「黙れ人間…お前のためじゃない…。Aちゃんを利用しやがって…」
くそ…やっぱり傷が回復しない……。
『邪魔スルナ吸血鬼……。ニンゲンどもは皆殺しだ』
そう言うAちゃんに僕は吹っ飛ばされる。
優「ミカ!大丈夫か?」
すぐに優ちゃんが寄ってくる。
グ「Aに抱きつけシノア!!今のAならきっと戻ってこられる!!」
人間の指揮官が命令する。
命令された通りにAちゃんに抱きつく人間。
Aちゃんは血を少し吐き出し、力なく倒れた。
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作者名:ホットミルク | 作成日時:2018年5月24日 0時