第 4 2 話 ページ1
_Aside_
俺の質問に、二人は否定も肯定もしない。
『お、俺のせいか…?俺が…あの時逃げたから…。』
優/ミ「ち、違う!!」
優「Aは何も悪くない!! いいから来い!ここは危ないんだ!!」
『でも、俺には仲間が…』
ミ「違う!!仲間は僕達だけだ…。騙されないで!!人間どもは君を利用…」
三「イヤぁぁぁ!!!」
その時、三葉の叫び声が聞こえた。
振り返ると、俺の仲間が吸血鬼にやられていた……。
ミ「Aちゃん。もう行こう!!」
優「もう、あいつらは助からない!!」
ミカと優が俺の腕を引っ張る。
シ「A…さん…。に、逃げ…」
ク「家畜が、喋るなよ…。」
吸血鬼がシノアの口を塞ぐ。
俺はまた、仲間が…家族が殺されるのを見ているだけなのか…。
家族を守らなきゃ…。
その為には力が……力が要る!!!!
_そうだよ 君には力がいる… だから使いなよ僕達ヲ…
(誰だ?)
_そんな事より 前を見なヨ 君の仲間が死ぬよ?
( ッ?!)
『や、やめろ!!やめてくれェェェ!!!!』
その時…
______ギュル
優/ミ「え……?」
Aの片目が黒く染まった…。
.
真っ白な世界に、阿修羅丸一人が立っている
『おい、阿修羅丸。これはどう言うことだ?まさかお前、俺を乗っ取ろうとしてんのか?』
阿「まさか…。これは僕の仕業じゃないよ。」
『はぁ?どう言うことだよ?』
しばらく黙る阿修羅丸。
阿「まさか、鬼である僕が、取り憑いた人間のバケモノっぷりに怯えることになるとはね…」
やっと口を開いたかと思うと意味のわからないことばかり言う。
阿「ねぇA。優とミカの言う通りだ。まだ間に合うなら三人で人間から逃げた方がいい」
そう言い…阿修羅丸が空を見上げ
少し目を細める。
阿「あ…だめだ、手遅れみたい。君の人間じゃない部分の暴走が始まる…」
とポツリと呟いた。
俺も阿修羅丸につられ空を見上げた。
空は黄金色に輝き、光が差していた。
『っ?!』
その光から、金色のラッパと天使の様なものが降りて来た。
.
阿「 …………ッ?!」
そして、その後ろから
すべてを染めるほどの真っ黒なラッパも降りて来ていた…。
だが、そのラッパに気づいたのは阿修羅丸だけだった。
.
×「やっと目覚めたねA。 さぁ、僕達の力を使うのは……もうすぐだよ…。」
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作者名:ホットミルク | 作成日時:2018年5月24日 0時